私の仕事
「ここか。」今日は、月一ぐらいの頻度ではいる仕事の日だ。ピンポーン「はーい。」「どうも、弥生清めです。」そう言うと、扉が開く。「お待ちしておりました。さぁこちらへ。」テーブルに着くと、お茶が出される。「今回のことについて、詳しく教えてもらえますか?」そうすると女の人が語り始める。「あれは二ヶ月前のことでした。人影が見えないのにドンドンと浴室の扉が叩かれるのです。何事と思って開けてもなにもいません。それが、1週間に2回ほどあるのです。家族に聞いてもなにも知らないと返されるのです。」「分かりました。あと、もう一つだけよろしいでしょうか」「なんでしょう?」「二ヶ月前に動物を傷つけたことがありますか?」そう聞くと酷く動揺した様子で答える。「なにも無いです。」と。「分かりました。私がどんな独り言を話しても、気にしないでくださいね」「分かりました。」そうして、私は浴室へ向かう。そして、洗濯機の下を懐中電灯で照らす。「やっぱか」下には血だらけの猫の幽霊がいた。「なんだお前、私が見えるのか」「あぁ、そうだお前に何があったのか教えてくれ」「そんな義理はない」「そこをなんとか」「それなら、一つ条件がある」「なんだ?」「私の墓にかつお節を供えてくれ」「わかった。」「いいだろう。私は家出中にこの家の主に車で轢かれて死んだのだ。」「概ね予想通りだな。」「これで十分か?」「後もう一つ、私がアイツと話してる時に咳払いをしたら、物音を出して欲しい」「良いだろう。」
「奥さん、私に話していないことあるでしょ」「そんなものは「もうネタが上がってるんですよ」「二ヶ月に猫を引いたでしょ」「なんでそれを」「聞いたんですよ。その猫から、恨んでましたよあなたのこと。」そうして咳払いをすると、浴室から物音が聞こえてくる。「そんな、私はどうしたら良いのでしょうか」「自首しなさい。キチンと罪を償えば許してくれますよきっと」「そうですか。では、これで」「えぇ、ちゃんと自首してくださいよ」「はい」
その帰り道私は、スーパーで買ったかつお節と猫の幽霊と、ともに交通事故現場に向かった。「ここに置けばいいんだな」「そうだ、これで契約満了だ。」「成仏しろよ」そう言いながら、猫の幽霊を抱える。「ニャーん」「じゃあな。」そう言いつつ猫の幽霊を成仏させる。




