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星刻の錫杖・王笏:帝王覚醒《キングチャージ》 《キング・フィナーレ》

 

 魔法弾を連射するジニアス・ディアボリック。弾幕の雨。が、ユミナに一度も当たらない。ジニアス・ディアボリックの魔法は全て必中。にも関わらずいつまで経っても一度も魔法がユミナに当たらない。


 線でも点でも捉えきれない。移動した痕跡もない。予測不可能な瞬間移動していた。ジニアス・ディアボリックの新たに露出している弱点。右胸部分を正面から星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)で刺突した時にユミナはジニアス・ディアボリックの背後に立っていた。防御魔法を展開する時間はなかった。勿論、悪魔の力発動も遅い。


 攻撃を受けるジニアス・ディアボリック。体勢を整えた瞬間に上空に蹴られていた。


「『輝を射抜け、(アストロアーツ)真なる青よ(・クエーサー)』」


 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)の先端から眩しい白色光。


「読んでいた。『反鏡に(リフレクト)苦しめ(・ダンス)』」


 発射された『輝を射抜け、(アストロアーツ)真なる青よ(・クエーサー)』は鏡の中に吸収された。そのまま跳ね返った。


「本当に人間か」


 着地したジニアス・ディアボリックはユミナを観ていた。隙を伺うために。何百という己の魔法弾に加えて擦り傷でも受けるものなら死は免れない攻撃魔法。全てがユミナに命中するために飛び回る。が、追いつかない。追い付けない。ユミナのスピードは人間の領域から完全に逸脱した速度。


 初の運用で思うように動けていないユミナ。所々壁にめり込んだ痕跡が見受けられる。が、【キング・フォーム】の能力で痕跡か無くなった。床に落ちていた筈の残骸も消え去った。”再生”したかのように


【キング・フォーム】が全身鎧なのは装着者を守るためである。生身の人間では星霊が持つ能力も限界突破している『自我が消滅した(ルナティック・)静かなる殺戮者(オーバーロード)』の溢れ出る凶悪な力を操れない。仮に生身に操った後には、身体が燃え尽きてしまい廃人状態は免れない。


 —————————————————————————————————


 ユミナ:追尾めんどい


 スコーピオン:なら、攻撃受けちゃいな


 スコーピオン:但し、マントでね


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 スコーピオンの言葉を信じ、全ての魔法を新たに装備されたアクセサリー、『星辰の王外套』で受けた。上空に爆炎が立ちこむ。


「無傷とは」


 ジニアス・ディアボリックの魔法は必中で強力で一撃受ければ致命傷だ。加えて正確無比と緻密な魔法操作。彼の妻でもあり、エヴィリオン・ヴィクトールの親友シンシア・ディアボリック(旧姓アトラクティブ)が魔法による不慮の事故さえなければ、魔法界の発展に一役貢献し、歴史に残る大魔法使いとしての地位が約束されていた。


『星辰の王外套』が靡く。


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 スコーピオン:『星辰の王外套』は形状変更とあらゆる攻撃を吸収、転用出来るマントよ。


 タウロス:捕食者の影爪(シャク・ロドエ)を参考したんだ


 スコーピオン:捕食者の影爪(シャク・ロドエ)は還元率100%だけど、流石にオーバーテクノロジーでね。『星辰の王外套』は80%の還元率しか実現できなかったわ


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 接近。『星辰の王外套』を形状変更させる。マントから螺旋状の槍。突く。ジニアス・ディアボリックは攻撃を受け後ずさるが、気付いた時には前に吹っ飛んでいた。


「もう一発」


 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)は️【キング・フォーム】中は手元に所持、もしくは宙に浮いていても問題ない。宙に浮いている間は一定領域内の存在の情報を元に装備者を勝利へ導く最適な手段を取る自律行動を行う。


 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)を放し、肉薄する。が、当たらなかった。


「『攻撃無効化(キャンセラー)』。君がどんなに強力な攻撃を繰り出しても、無効化してしまう」


 ジニアス・ディアボリックの周囲に展開されるバリア。『攻撃無効化(キャンセラー)』は敵の攻撃が全て無効化される。


「なら......」


 ユミナは縦横微塵に移動を開始する。バリアがある位置に到着し、勢いよく拳で殴る。この繰り返しを1秒に満たない時間で何千は超えていた。


「無駄だよ。どんなに攻撃を放っても全て無効......!?」


 ジニアス・ディアボリックを守る防御魔法が全て砕け散った。ガラス片と共にユミナが床に着く。ジニアス・ディアボリックの顔面にユミナの拳がめり込んだ。もろに浴びたジニアス・ディアボリックは、床に倒れる。


 立ち上がるジニアス・ディアボリック。自分に何が起こったのか理解が追いついていなかった。


「何故だ!!?」


「単純な話よ。貴方の防御魔法に上限があった。今の私の普通のパンチは、それ以上の攻撃力。それだけ」


 400年前の強者。誰もがジニアス・ディアボリックの『攻撃無効化(キャンセラー)』に対抗できずに散った。現代で『攻撃無効化(キャンセラー)』の防御力に勝る、打ち消しきれない質量を一個人が所有している。


 ニヒル顔になるジニアス・ディアボリック。


「これだから戦いはやめられない」


「終わらせましょう」


「そうだな」


 ジニアス・ディアボリックの魔法が発動前。一点に集まる魔力の波動。信じられない魔力が生み出されていく。黒い塊。極大の重圧が地下霊墓を支配する。


「撃ち合いなら付き合ってあげる」


 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)に付属している宝石で作られたボタンを押す。押しボタン式装置:【君主の宝珠】を押すことで星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)専用の必殺技が発動される。


「《帝王覚醒(キングチャージ)!!》」


 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)から音声が流れる。星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)を引き、水平に保つ。


 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)に蓄積される”光”。”光”はあらゆる場所から集まってくる。ユミナがいる地下でも、地上でも、遥か遠くの宇宙からでも。”光”が星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)目掛けて一手に集約される。


「『混沌の無(カオス・ゼロ)』」


 ジニアス・ディアボリックの魔法が放たれた。


 チャージ完了。もう一度、【君主の宝珠】を力一杯押した。


「《キング・フィナーレ》!!!!!!!!!!」


 技音と共に星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)を平行に突き出した。

 星刻の錫杖(アストロ・ワンド)・王笏(=レガリア)の先端から光条と化したレーザービームが発射された。


 濃密で巨大な高質量のエネルギー砲が放出された。



 両者の想い(チカラ)がぶつかり合う—————————

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