”シリヒメ”がトレンド入りする時代だって。あーあ...(もう知~らな~い!!)
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「結果的に私たちに実りのある戦いだった、と言うことね」
尻が喋る。『龍神化』が解けた後、装備していた防具類は元に戻った。お陰で生尻を出さずに済んでる。いや、随分挑発的なポーズの尻も可笑しいけど。約3名以外、誰もが下の景色に釘付けだった。
黄金の邪悪龍戦が終わった私たちと同時刻にリズム組とブッシュ組も対応したモンスターを討伐していた。全員欠けることなく黄金卿に勢揃いした。プレイヤーであるリズムとブッシュはレベル差での討伐のお陰でかなりレベルアップしたそうだ。3組がそれぞれ倒したモンスターのドロップアイテムは均等に分けられた。ま、全員で黄金卿の冒険をしたし、誰も文句は言わなかった。私の場合、上機嫌のスコーピオンとキャンサーがドロップ品と同等の価値のある素材をゲットしたから。プレイヤー間で考えれば、プラスだ。えぇ!? 従者は狡い? 何をおっしゃいます。これがゲームでしょう! アハハ......っ!!
左の尻にサジタリウスの頬が触れる。瞼が上下運動状態のサジタリウス。
「極上の枕。ここで、寝れそうです」
あのさぁ〜 人の尻を枕がわりにしないでくれるかな? ってか、サジタリウス。ちゃっかり、【形態変更】で人間の足に変えてるよね———私の尻に触れる為に。
「黄金は皆が頑張って、集めてます」
右の尻にキャンサーの頬が触れる。キャンサーは女型機械人形を総動員させ、命令し、黄金を集めさせていた。私たちプレイヤーに渡す為に回収してくれている。女型機械人形全員からの怨念が凄まじい。そりゃあ、司令は私の尻を堪能しているのに、我々は触れる事は出来ず、終わりのない肉体労働を強いられている。不公正とか考えているのか......皆、涙流しているけど......後で私が埋め合わせするよ!
「お城、壊しちゃったから財宝も消えたよね」
戦闘中は黄金の邪悪龍を倒すことしか神経を使ってなかった。討伐後、やべぇ〜 やっちまったとか頭によぎったけど、気にしないのがユミナちゃんです。
「あったかもしれない財宝以上の価値のあるモノを見つけたから落ち込まないで、ユミナちゃん」
尻の割れ目に後頭部を預けるホクホク顔のスコーピオン。リズム組が発見した黄金の泉。正体は無限宝石生成場だった。泉の中でランダムで宝石が生成され、宙に浮遊。宝石が周りの大地に吸収される。途方もない歳月を経て、黄金の国の原型となる黄金の塊が完成したそうだ。スコーピオンが泉を観察して、一番生成されたのが黄金だったそうだ。
試験管を見せてくれた。内部には粒状の宝石類、粒の黄金が密集していた。面白かったのが、宝石たちは黄金色の液体には触れてない。沈まず、ずっと宙に浮いていた。試験管内部の幅が狭いためか、生成はストップしていた。水と油は混じり合わないの鉱物版みたいだった。
「......そろそろツッコミ入れていい」
「動けないんだから、そっとしておいてよ」
「私たちは、傍観者を気取るつもりだけど......ねぇ〜 サプライ」
うん? ま、まさか......!?!??!
「まだ、配信中です」
あ、はい。ユミナ、黒歴史がまた一つ増えた。テッテレ!! ユミナの黒歴史レベルが上がったよ。じゃねぇえええええええええええ!!!!!!!!!
「コメント欄が荒れてる」
「そりゃあ、いいアングルで尻が映ってるから」
「美人たちが少女の尻に集まっている画。うわぁ〜 凄まじい視聴者数......私、罪悪感が......」
「ユミナの失態だから、気にしないで良いよ」
4人のプレイヤーはそれぞれ黄金を獲得した。各自倉庫があるらしいので、そっちにも収納した。それでも、全体の1%も満たない量。
「私が管理するから、必要の時はメッセ送ってよ」
ここにいる5人のプレイヤーだけで共有された黄金。スコーピオンも流石に使い切れないと言っていたから、完全に消費するのは何百年後くらい掛かると思う。
「じゃあ、私用事があるから」
「私も〜」
「僕も野暮用が......」
逃げる素振りを見せる3人。ふん! 甘いぞ、3人とも。私の尻を隠れ蓑に離脱を企ていたそうだが、想定内だゼ!!
「サプライ!」
「は〜い!! お集まりの皆さん。これより結果発表していきたいと思います!」
配信用の球体を逃げる3人に向けた。コメント欄も『そうだった、忘れてた』等のメッセージで埋まっていた。
「今回、ユミナさん含む4人はゲームしていました。誰が1位かを決める熱き戦い」
初っ端からイレギュラー続きだった今回の冒険。でも、元々の趣旨。配信して4人の中で一番になること。
「全てを観ていた皆さまなら、結果は一目瞭然でしょう」
私を讃えるコメント欄。いやぁ〜 顔隠して、すみませんね。代わりにお尻ちゃんがゲストで出てもらっています!
「優勝はユミナさんです!!!!!!!!!」
四つん這いになる3人。歓喜するバカ星霊3人は高速で私の尻を叩く。星霊の平手打ちなんて洒落にならないから。HPがゴリゴリ減る。やめて、マジで......
「不公平よ」
「結果に異を唱える」
「やり直しを希望」
往生際が悪いな悪友ども。勝利は我にアリ!
「スコーピオン」
「リズムちゃんは、頑張っていたわよ〜」
尻の割れ目に顔面からダイブ。やめてぇええええええええええ!?!?!??! 息するなぁあああああああ!!!
スコーピオンはリズムの評価を伝えた。幼稚園の先生ですか? もっと評価しなさいよ......
「サジタリウス、キャンサー」
「頑張っていました、マル。スコーピオンズルいです。私もダイブしたいです」
「ガッツは認めます。以下同じ評価。早く変われ。さもないと戦争を起こすぞ」
2人の評価よりも私の尻らしい。このバカどもが......
アクイローネはバルバトルの胸ぐらを掴んで激しく前後に揺らしていた。
「あ、あるじ......く゛、く゛る゛し゛い゛」
「アンタももう少し戦闘に貢献してよ!!!!!!!!! 悪魔なんだから、ドラゴンくらい一刀両断しなさいよぉおおおおおお!!!!!!!!」
(仲が良いな〜 (棒読み))
リズムとブッシュを慰めているストラス。ちゃぶ台を出し、二人の料理を振る舞っている。
(私も何か食べさせて〜)
サプライが配信を締める。
「では、皆様。長時間の配信ありがとうございました!!」
今回の冒険は終了した。ただ一言、言いたいことがあります。
「......私、いつ動けるの?」
ヘイ Siri!! ”存在を消す方法教えて”




