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ディアボロス  作者: HEN
episode 1 イシュタリアの精霊王
10/71

0-10話  バウンティディヴィジョン  ヴァナティック邸の攻防  その9 頼もしき?仲間達

10話更新です!遂にディアボロスも10話の大台です。PVもなんとか1000を越えました!これも読者の皆様のおかげでございます!!根性のない自分が2桁になるまでのお話を描けるとは自分でも驚きです!このままずっと毎週更新を続けていきたいですね!ここでひとつ読者の皆様にご報告があります。


※申し訳ございません!ストーリー展開の変更を行わせて頂きました。


ストーリー変更の理由 ヴァナティックが逃げ出しエリシィアが出撃するまでの間の空白の時間で繰り広げられるドイル達の戦いが長くなりすぎていて、出撃していったエリシィアがなかなか登場しない違和感と矛盾解消のため。


変更前 0-5話 エリシィアがMTで即出撃。


変更後 0-5話 エリシィアのMTが修復、調整中により時間がかかっておりエリシィア待機中。修復が終わり次第出撃。


誠に申し訳ありません。詳しくは0-5話をご参照ください。これからもディアボロスを何卒よろしくお願いします。




マニングスはグレイヴが行ってしまったこの状況にひとり絶望し焦りだす。


「どうすんだ!?どうしよう!?どうすんだ?どうしよう? そ……そうだ……!こういう時こそ俺の得意な分析開始だ!!ドイルはなんだかんだいって頑張ってやがる!!30機ほどいた敵を10機程度勢いだけで殺りやがった!!あの野郎!!大金星だ!!通称勢いだけの男!だがあと20機程度残ってやがる!!ドイルのデスペラードは半壊して虫の息!!いくらそこにグレイヴが合流したからって所詮単機だ!戦局をそうそう変えられるもんでもねえ!!やっぱりフクロ叩きに合うと見た!よーし!!後衛の頼もしい荒くれものども!!出番だぜ!!ジンジャー!!カタリナ!!ヴェイグ!! マニングスだ!! 仲間が危ない!!ドイルとグレイヴを死なせるな!!フォワードに上がって来い!!」


マニングスは無線で後衛に控えているバウンティディヴィジョンヴラヴォ―チームの仲間達に無線で呼びかける。何の返答もない…。状況が状況なだけに更に焦りが加速するマニングス。


「ええ??オイオイオイ……!!応答がないとか……冗談よしてくれよ!もしやもう既にやられちまってるのか!?映像をこっちに回すぞ!こちらマニングスだ!!ジンジャー!?おいジンジャー!!?応答しろ!!」


ジンジャーと呼ばれた三つ編みを2つ後ろで結っているそばかすのある小柄な少女は思いっきりデスペラードのコックピットの中で前のめりになってなんとも形容しがたい無茶な体勢で突っ伏して爆睡していた。


「ZZZZZZZZZZZZZ……」


そのあられもない姿を戦闘中にまざまざと見せつけられたマニングスは怒り心頭だ。


「てめええええええええ!!!ジンジャアァアアアアアアアア!!今戦闘中だっつってんだろーがああああああああ!!とっとと起きろ!!このクソボケ女!!!!」


マニングスの怒号が響き渡る中、ジンジャーは突然ビックリしたように飛び起き、目にもとまらぬスピードでまるで逆再生させれるビデオ映像のような動きで無理な体勢で突っ伏して寝てる状態から直立不動の姿勢になり美しい敬礼をしながら慌てて口を開く。


「ハーーーーーイルディヴィジョン!!アーヴァン隊長!!索敵完了であります!!警戒体勢に異常はありませーーん!!右よーし!左よーし!あーテステス!!本日は快晴なり!絶好のぶっ殺し放題日和となっております!!ウヒヒヒヒヒ! はっ!?」


フロントモニターに映る顔を真っ赤にして怒っているマニングスを見て、大きなため息をつくジンジャー。


「なーーーんだあーーー!お前かよーーーー!マニングスゥーーー!!心臓止まるかと思ったわーーー!!アーヴァン隊長が帰ってきたと思ったじゃん!!ビックらこいた!」


実力はあるが天真爛漫かつマイペースでトラブルメーカーのジンジャーが、ない胸をなでおろす。マニングスは怒りに震えながら事情を改めて説明する。


「戦場のど真ん中で寝てンじゃねーーよ!!信じらねー奴だな!!お前は!?いいか?ドイルとグレイヴがオーバーラップしちまった!!ドイルは今敵に包囲されてる!相手はおよそ20機ほどいやがる!!尋常じゃねー数だ!その中にグレイヴが突っ込んじまった!!このままじゃあドイルもグレイヴも死んじまう!いいから四の五の言わずに手ぇ貸せ!!電子戦!得意なんだろ!?敵のスレイヴのOSに侵入してハッキングをかけてくれ!」


「たっはーーーーー!ドイル坊ちゃんとあのいけ好かねえメガネ野郎がしゃかりにきに突っ込んじまったってわけかーーー!!若いっていいねえ~!!いい感じで調子コイてるね~!!よし来た!!ここはアタシにお任せあれ!!久々の見せ場に腕が鳴りまくるぜィ!!」


「おおお!助かるぜ!!頼む!!一刻の猶予もねえんだ!!」


キリリと勇ましい顔で腕まくりをしたジンジャーに大きな期待を寄せるマニングス。その瞬間ジンジャーの表情が急に腑抜けていく。


「……と言いたいところだが残念ながらここで睡魔さんのご登場だ~!マニングス……!む……無念!……無念でござる……!あ……あと5分だけ……ねか‥…寝か………せ……て……お……く……れ………お……き……たら…ちゃんと……仕事する…から…給料は………く………れ……」


「ジンジャー!?オイ!?ジンジャー!?」


「ZZZZZZZZZZZZZZZZZ」


ジンジャーはまたデスペラードのコクピットの中で前のめりな何とも形容しがたい無茶な体勢になって爆睡しだした。さながら電池のキレた電動式おもちゃのようだ。


「し……信じらねえええ!!また寝ちまいやがったぞ!!このボケアマ!!使えねえええええええええええええええええええええええええええ!!!なんて使えねえ女なんだああああああああああ!!」


信じられないこの状況に絶叫するマニングス。


「ジンジャーはダメだあああああ!!あの女は全ッ然ダメだあああああああ!!カタリナ!!カタリナァァァァァァァ!!聞いてただろ!?ドイルとグレイヴがヤベーんだ!!俺と合流してくれ!!早くなんとかしねえと2人がマジで死んじまう!!」


カタリナと呼ばれた妖艶かつ美しい女性の隊員は、マニングスの救援を乞う声に軽快に応える。


「はーーーーい♪聞いてたわよん?ジンジャーったら昨日夜中までネットやってたから寝不足なのね~!夜更かしはお肌に悪いってアレほど言ったのにィ!」


モニターに映し出されるカタリナの姿に仰天し思わず吹き出すマニングス。


「お……おま!!な……なんて恰好してんだ!?」


カタリナはパイロットスーツを脱ぎ捨て、煌びやかな高級ブランドのドレスを着込んでいた。まるで今にもどこぞのパーティに繰り出しそうな勢いだ。


「これが淑女のたしなみってやつよねー♪こんな臭くてクソダッサいパイロットスーツなんて着てられるもんですか!あーあー肩凝っちゃったわ。これが本当のワ・タ・シ。セレドアハシモのドレスよーん!どーーーお?マニングス私綺麗?」


マニングスが白目になりながら答える。


「あ……あの……ここ……戦場で……今……戦闘中なんですけど……!」


手製のコンパクトを取り出し、メイクをしながら真剣な表情で答えるカタリナ。


「わかってるわ!今大変な状況なのね……!理解してるわ……!今すぐ動きたいところなんだけど、メイクのノリがイマイチ悪くて気がノらないの~♪」


マニングスは怒りに震えながら絶叫する。


「はあ!?メ……メ……メイクだああああああああ!?」


マニングスの怒りをよそにカタリナはマイペースで更に話を続ける。


「マニングスに質問なんだけどおー。このアクセサリ。どっちがいいと思う?こっちはイシュタリアきっての名匠シャザール・ノヴァお手製のイヤリングで、もうひとつはゼ―ル海の真珠のネックレス!どっちが私に似合うと思う~?」


この時、マニングスの怒りは頂点に達する。


「ンなことたああああどっちでもいいんだあああああああああああああ!!!どっちでもおおおおおおおおおおおおおおおおお!!どっちでもおおおおおああああああああああああああああ!!いいから早くこっちにこいいいいいいいいいいい!!仲間がヤベーって何度言わせれば気が済むんだあああああああああああああああああ!!」


「んもう……!マニングスったら無粋なんだからあ!あんまりプリプリ怒ってると女の子にモテなくなるわよお?うーーーん?どうしよう?決めたわー♪シャザールのイヤリングと真珠のネックレスどっちもしていくことに決定~~♪ 何!?今の私すっごい綺麗!!はいはい今行くからね~待っててマニングス♪」


セクシーなポーズを決めてウインクしながら投げキッスをして回線を切るカタリナ。マニングスは顔面蒼白になってぐったりとしている。


「ふ……不安だ……。カタリナは一応増援に来てくれることになったが……あいつあの調子で大丈夫か!?不安だあああああああああああ!!ヴェイグ!!聞こえてるか!?ドイルとグレイヴがヤベー!!ジンジャーは使えねえ!カタリナはなんかすげえ不安だ!お前しか確実に戦力になる奴がいねえ!速く俺と合流してくれ!」


モニターに映し出された。長い黒髪の長髪をなびかせた無精ひげのだらしない目をした隊員ヴェイグ。


「はっはっはー!あいつらは気分屋だかんな!苦労が絶えねえようで同情するぜ!マニングスの大将!!ヒック!!」


「ああ!マジでそうなんだよ……!問題児ばっかで胃が痛い……ってお前酒飲んでんのかああああああああああああああああ!?今・戦・闘・中だって言ってんだろおおおおおおおお!?」


「だはははははははは!!お前さん?わかってねえな?戦闘中だからこそ飲むんだよ!!酒に呑まれても呑まれるなってのはこの事よ?それに酒は俺の命の潤滑油なんだよ!今飲まないでええええええいつ飲むんだあああああああってかあ!?ヒック!!」


「な……なんて野郎だ!!見損なったぜ!!ヴェイグ!!それでも軍人か!?てめえは!?」


「フン……何も知らない素人が……!俺様を舐めるなよ!?東洋の武術(オリエンタルウーシュー)のひとつにクンフー!酔拳!というものがある。酔拳とは酔えば酔うほど強くなるという特性を持った伝説的な武術なんだぜ!!俺はその酔拳のルーツを体得し、いち早くMTの操縦技術に取り入れてるのさ!!酔えば酔うほど強くなる!!それがこの俺様とデスペラードってわけよ!ここはひとぉつ!よろしくお頼み申しますってやつだ!だっはっはっはっはっはっは!!」


マニングスはしかめっ面で小さく呟く。


「絶対嘘だ……」


「ああ?なんつった?聞こえねえよマニングスちゃん?あのよお。オタクちょっと硬くなりすぎなんじゃねえの?もっと楽しくいこうぜ!楽しくよお!」


「戦闘中は硬くもなるわあああ!!てめえらがゆるすぎんだよ!!このロクデナシどもがあああああああ!!」


「オイオイキレんなって。何より今はあのクソアーヴァンがいねえんだぜ?毎日毎日死ぬような地獄の訓練をさせやがって何様のつもりだってんだ!!酒でも飲まなきゃやってられるかってんだ!!俺たちはあいつの奴隷なのか!?違うだろ!?問題は今幸せかそうじゃないかだ!!お前もそう思うだろ?マニングスこっちこい!こっち!一緒に飲もうぜ!?」


「だから今は敵に囲まれてるっつってんだろ!!兎に角ドイルとグレイヴがヤベエんだよ!!お前が速く来いっつーの!!!!」


「わかった!!俺もオトコだ!お前がそこまで言うならそっちに行ってやろうじゃねーか!!飲むときは飲む!殺す時は殺す!そいつが俺の信条だ。たが待てよ。焦っちゃいけねえまずはこいつを(ってからだ!」


満面の笑みを浮かべ一升瓶を取り出すヴェイグ。


「こいつは手強いぜ~~?なにせオリエンタル特注その名も鬼殺しスペシャル!!アルコール度数うううううううううう!!なんと97パー!!こいつはマジでヤベエぜ!!俺の生きざま見とけ!よしマニングス。イッキコールだ。イッキコール頼む。」


「い……言ってたまるかよおおおおおおおおおおおおおおお!!戦闘中にイッキしてんじゃねえええええ!!本物のバカかてめえはあああああああ!?」


「ちっ……ノリが悪いったらねえぜ……!しかしそんな事では俺は決してへこたれねえ……!俺クラスになるといざとなったら自分で自分を鼓舞する覚悟も出来てるんだぜ!? はーーーーーーーーーい!!ヴェイグさんの!!ちょっといいとこみてみたい!!はい!!イッキ!!イッキ!!イッキ!!イッキ!!イッキ!!イッキ!!イッキ!!イッキ!!ヴォエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」


自ら勝手にコールをし、自ら勝手に一気飲みをし、自ら勝手に自爆して激しく嘔吐し、死にそうになっているヴェイグを見たマニングスはこれこそがこの世の地獄だと思った。マニングスは決死の想いで救援を求めた隊員らのあまりにも不甲斐ないこの惨状をみてたまらず絶叫する。


「この隊にまともな奴はいねえのかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


マニングスの叫びが虚しく響く。頭を抱えうずくまるマニングス。これが本当の絶望である。


今思うとヴラヴォ―チームの隊長であるアーヴァンの統率力は見事なものであった。問題児だらけの天性のあぶれものを集めたバウンテイディヴィジョンがイシュタリア最強の隠密部隊足りえるたのもアーヴァンの統率力あっての事だったとマニングスは痛感した。アルファチームもヴラヴォ―チームに負けないほどの荒くれ者どもの集まりだが、隊長であるライザーが見事に統率し特殊部隊として機能している。アーヴァン、ライザー両名の隊長に改めて尊敬の念を抱くマニングス。隊長不在のヴラヴォ―チームの隊員達はまさに檻から放たれた野生の獣のようにやりたい放題を極め、個々の個性が強すぎてとても制御などできようはずもない現状である。


ゆっくりとマニングス機がいる方向へ向かっていくカタリナ機。マニングスはその進行速度の遅さにげんなりする。


「カタリナは一応向かってきてはいるがなんて遅えんだ……!!ジンジャーは寝てやがるし!ヴェイグはへべれけになって死んでる!!ふざけやがって!!こいつら!!畜生……!どうすりゃいいんだ!?一体どうすりゃ!?こんな時アーヴァン隊長がいてくれたらなあ!」




グレイヴだ。ディアボロス10話読んで貰って感謝の言葉もない。我が隊の問題児はドイルだけではなかったということか……!なんて情けない……!!醜態だ!醜態の極みだ!読者の諸君も今頃呆れ果てていることだろう!不快な思いをさせてしまって本当にすまない……!隊を代表して謝罪しよう……!やはり俺が現状を変えなくてはいけない!!アーヴァン隊長の帰りを待っていられるか!それまでは俺が隊長代理だ!ブラッティファントム!!覚悟はいいか!?ここが貴様らの墓場となる! な……なにィ!?ドイルの反応が消えた!?デスペラードがパワーアップしただとお!?そ……そんなシステムが存在していたのか!?次回ディアボロス「バウンティディヴィジョン  ヴァナティック邸の攻防  その10」次回も絶対に読んでくれると信じているぞ!

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