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この小説に対する思い。


 50歳を目前にして、なんとなく生きてきたことに感謝しながら、9.11の事件や今日繰り返されるテロ事件を目の当たりにしながら、小学校4年の時に読んだゼロ戦の本と、五島市の大浜地区にあった、四式肉薄攻撃艇(マルレ)の話を聞いた時から、特攻というものがどんなものなのかと子供心に思っていました。

漫画や映画の中で、華々しい話や、日本の礎の話など様々です。

正直言って、特攻の意味が分からなくなりました。

当初は、美談だと思っていましたが、「修羅の翼」角田 和男さん著、「特攻の真意」神立 尚紀さん著を読んでいくうちに、人間味のある史実なのだと気づかされました。

 それから、ゼロ戦の構造のなどを調べたりしました。私は、自分が全く知らずに書き始めたことを知らされました。だからみそ、3か月も書き続けたのだろうと思います。

「永遠のゼロ」のテレビ版で、特攻は一般市民を狙ったテロとは違う、無辜の民を狙う軍艦を狙った戦闘行為だという内容のセリフがありますが、そうだなと思いました。

特攻は、そうだったんだと思いながら、桟橋に特攻をさせられた話や、敗戦時には責任を取って自決したひとは3人だとか(後から行くといって送り出しておきながら)いろんな話がありました。

 白菊特攻隊の話は、かすかに覚えてましたが、最後の打電が「おかあさん」だという話はしりませんでした。じぶんの子供くらいの年の子が、500kgの爆弾を抱えて特攻をしなければならなかったと思うと、つらくなりました。これは、"最後の敬礼"に書きました。

 できうる限りの史実と資料に基づき書きましたが、誤って処もあると思いますので、あくまでフィクションとして、お読みください。


 あの時代があったから、今の日本があるのか、あるいはあの時代がなければ、どうなっていたのか。歴史のIFはいくらでもあると思います。


 それでも、あえていうのならば、"人の思いは時を超える"ということです。


私たちは、あの戦争の是非を問うのではなく、悲惨さの訴えるのでもなく、どんな時代でも人の通常の営みがあり、死ぬという現実の中でさえ、大切の人のことを想うことができるということが大切ではないかということです。


私は、Saraと竹部、新谷がそうじゃないかと思います。


 その思いが、Evelynや孝二へと続いた。


 エピローグでの、二人は、孝二とEvelynなのかは、書きませんでした。

どちらの結末もあると思います。

それぞれ、別の人と結ばれると結末もあると思います。


 ただこの小説のテーマ


 "The thought of the person continues being valid more than time"


 人の思いは時を超える


 私は、そう思うだけです。


 最後に、私のつたない小説を読んでいただいて、ありかどうこざいました。


 いつも、30人くらい読んでいただいたようで、うれしく思います。


 また、書きたくなったら書きます。

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