表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メダルのナイト  作者: たて ばてん
9/16

第9話 アルテバロンにようこそ

 騎士(ナイト)

 僕の名前。

 騎士と書いてナイト。

 世間で言うキラキラネーム。


 親からの愛によってつけられるが、現実的に将来就職に困ったり、病院関係者からは読みずらく、業務に支障をきたしてしまう名前。


 そしてその名前をつけたのは、意外な事にじいちゃんだったようで、家のことを守る名前にしようと考えに考え抜いた結果、騎士(ナイト)になったらしい。


 我が家では代々、その家の一番偉い人間が名付けをすると決まっている。


 ちなみに王様(キング)と迷ったそうだ。

 それはそれで嫌だ。


 そんなある日クラスメイトに「そいうい名前をしたやつは、人間として最低な人生を送るか、犯罪者として刑務所に送られる人間の名前だ!」と言われた。


 そんなことを言われてしまったら名前に嫌気がさすのは当然で不貞腐れていた。僕に母さんは──


「騎士って名前かっこいいよ?もっと自信を持ちなよ。母さんは騎士って名前好きだよ?」そう言ってくれた。


「騎士」


 その日から何故だか、よく僕の名前を楽しそうに呼んでくれるようになった。


「………ト………………イト」


 大好きな母さんに呼んでもらえるなら、この名前は変えたくないと思った。


「ナイト!」


 そう、こんなふうに野太い声と微妙に薄い顎髭が──────ん?顎髭?



「ナイト起きろ!魔法を解除してくれ!」


「母さんがおっさんに!……………うっぷ」


 ナイトが勢いよく起き上がる。


 しかし目眩がして、ふらついたところをすかさずクルーガーに支えられる。


「あっありがとうございます。クルーガーさん。少しふらつくけど魔力回復したのかな、腕輪取れてるし」


「すまないナイト!その話は後にしてくれ。今はアレをなんとかしてくれないか?」


「アレ?」


 何のことかと荷台から出ると人が馬車の周りに集まっていた。


 どうやら街には、ついたようだ。


 ナイトが馬車から降りて見渡して見ると、槍を片手に顔に包まれた水を振り払おうと、もがいている1人の冒険者らしき男性が白目をむいていた。


 と言うか死にかけてる。

 どこかで見た光景だ。


 ゴボゴボゴボ


「うぇお!?おおお?」


 ナイトは馬車にもたれかかると、背中から毛布の塊に寄りかかられ「ガチャリ」っと音とともに僕の左手首から重さを感じた。


「え?サフィ………さん、なんで腕輪を」


 またサフィに腕輪をつけられたようだ。


 水はバシャン

と音を立てて男と共に落ちた。


「ぶばっ!…………ゲッホ!ゴッホ!」


 どうやら腕輪には魔法を解除する役割もあるのか?


「えっと………大丈夫ですか?」


 ナイトは手を差し伸べるがその手は振り払われてしまう。


「…っちメダル持ちなんて聞いてねぇし!黒野郎が、覚えてろよ!」


 そう吐き捨てて、見知らぬ男は走り去ってしまった。


 誰に聞いたんだろう。


「一体なにが………って黒野郎?」


 黒って髪と目が黒い人ってこの街では珍しいのだろか?


 周りからは「衛兵呼んだ方がいいんじゃねぇの?」「でも、メダル持ちなんて」とか声が聞こえた。


 あぁ、まずい。

 側から見たら僕が彼を襲ったのかと思われたのかもしれない。

 これ警察組織?みたいな人達から怒られるのかな?


 オドオドしたナイトの様子にクルーガーは、ナイトがパニックになったと感じ、ひとまず安心させる様に背中を撫でた。


「ナイトは気絶してたから知らなかったもんな。街についた馬車からお前らを下ろすところで、さっきの奴にいちゃもんつけられてな。そんで急にナイトが殴られたと思ったら水がスライムみたいに攻撃しだしてナイトの魔法かなと思ってお前を起こして現在に至るってとこだ」


 つまるところ結局、僕は無意識に他人を攻撃してしまったことか。


「僕はまた、なんてことを……」


 ココアの件から何も学んでないことに自己嫌悪に陥る。


「おいおい気にすんな。そもそもあいつがナイトを殴りつけたのが原因だ。正当防衛だ」


 クルーガーさんに頭を撫でられた。そういえば僕、殴られたのか。

  どおりで少し頭が痛いわけだ。

 後さっきからクルーガーさん僕のこと、まだ子供だと思ってるのかな?


 扱いが子供な気がする。


 それにしても魔法が寝相みたいに発動するなんて、もう誰かの近くで寝れなそうだな。


「だからあの時、サフィさん腕輪つけたまま寝てたのかな?」


 呟いたナイトに毛布の塊になったサフィが芋虫の様にナイトの背中に張り付く。


 蛹?

 羽化しそうだ。


「さっきのは貴方の無意識に攻撃の意志にメダルが発動しただけ。だから腕輪をつける必要はない」


「え、そうなんですか。じゃあ何でサフィさんはゴブリンに捕まってた時、腕輪をつけたまま寝ていたのですか?」


 僕の予測なのだが、魔法が封じられるならば腕輪をつけたまま、寝るのは普通に危険だ。


「……………」


 サフィは芋虫の様に丸まって黙り込んでしまい表情も見えなくなってしまった。


 ナイトは踏み込みすぎたか思った。


「えっと…言いたくないなら別に大丈夫ですから「クエスト」え?」


 芋虫は顔を上げる。


「……………クエスト中に、ある魔物と戦っていた最中だった。最後に覚えてるのは魔力切れで意識を失ったこと。腕輪は多分、仲間が私の魔力を回復させようとつけたんだと思う。」


「仲間って、ひょっとしてはぐれたのか?」


 クルーガーは芋虫を荷台からおろそうと腕を伸ばす。


「迷子みたいに言わないで」


 ナイトはカバンを下ろそうと引っ張るがクルーガーに横から手を伸ばされ先にナイトが下ろされる。


「仲間見つかるといいですね」


 サフィは無言で俯いた。


「……………」



「そこのお前達だな!騒いでる奴は!」



 通報を受けてか遠くから純白の鎧をつけた男が駆け寄る。


「あれ騎士?解体したんじゃなかったんだっでしたっけ?」


「ん?教会の紋章があるから、あれは聖騎士だな。聖騎士は教会から選ばれた人材だから、時間がかかる国より早く組織が再編成されたみたいだ」


「何で知ってるんです?」


「ディオラに聞いた。あいつ何かと情報持ってるからな」


 なんか村に出てからトラブルが起こるようになった気がする。


 ナイトは溜息をついた。


「……それでお前たちは、こんなところでなにしてるんだ?」


「さっき逃げてった冒険者の男に急に絡まれたんだ。黒野郎を出せって。多分ナイトのことだな」


「え?僕?」


「ナイト?何処の騎士団の人間ですか?」


「名前です」


 この世界に来てからよくやるな、このやりとり。


「騎士の名前とメダル持ち小柄で黒い少年…………ハッ!もしかして、この子が噂の『悪魔狩りの小さい黒騎士』様ですか?」


 なんか物騒な異名が聞こえた。

 そして何で、こんな見た目子供にそんな尊敬の眼差しを向けるんだろう?


「間違いなく、ナイトのことだな!」


「クルーガーさん!?」


 何故かクルーガーさんが我が子を自慢するように肯定した。

 そんな、いうほど倒した覚えないんだが………あぁまた吐きそう。


 ナイトは口を押さえる。


「あぁ……貴方様が我々を救ってくれたのですね。ありがとうございます!ありがとうございます!」


 聖騎士は、涙を流しながら跪き笑顔をナイトに向けた。


「えぇ?!どういう……」


「悪魔の呪いの件で聖騎士も王国騎士団もどきに変えられてたからな。元に戻った時、結構発狂してたみたいだぜ?『神のためにと誓いをたてた剣を、我らの誇りを悪魔に汚された!』だとよ。だからお前が解いてくれたと知った聖騎士達は、お前に感謝してんだよ。」


「それもディオラさんに聞いたんですか?」


 ナイトは慣れない好意に一瞬、照れた。

 しかし感謝が大きすぎて飲み込めない状態にナイトは、お腹を抑えた。


「おや?お腹空いてるのですか?良ければ奢りますよ?」


「いえいえいえ!そうでは無いのです。それに会ったばかりの方にそこまでしてもらう訳にはいきません。」


 聖騎士の方は、少し残念そうにしたが諦めてくれた。


「そういえば黒騎士様の剣はどちらに?武装してるように見えませんが」


「黒騎士じゃなくてナイトでお願いします。みなさんそう呼んでくださいますし、剣は持ってないです。騎士では無いので、あっナイフならあります!」


 例の刃に穴が空いた少し派手なナイフをカバンから取り出す。


 ゴブリンを殺す時、普通のナイフとして活用した。

 あっちょっと血が入ってる。後で掃除した方がいいよね?


「ナイトお前、武器ならちゃんと装備しておけよ。鞄にしまうな」


「無くしたら困ると思って」


「すぐ使えなきゃ意味ないだろ!お前の場合」


 聖騎士は引き攣った笑みを浮かべつつ何とか褒めようと言葉を絞った。


「ナイフですか?随分と…………独特で個性的なデザイン……ですね」


「無理に褒めようとしなくていいです」





「ところでナイト様は何故この街に?ナイト様は王都のギルドの冒険者ですよね?」


「え?ここにもギルドがあるんですか?」


 それは初耳。


「そりゃありますよ。マーロムはあっちこっちに街があるんですから、ギルドひとつじゃ心もとないでしょう?」


 だったら尚更、何故王様は僕を街のためにとクエストを出したんだろう?

 人手不足なら僕より強いひとなんて沢山いるはずなのに。


 悪魔の呪いとか関わってないよね?


「そうた!せっかくこの街に来たのですからギルドまで案内しましょうか?」


 大変失礼なことを思ってしまうが、この人は暇なのだろうか?

 観光ならこの人の好意に甘えたい所だが、今はクエスト中だ。


「すみません。僕たちはこの街の用が済んだらすぐに峠のゴブリンを退治しなくてはいけないのです」


「え?」


 それを聞いた聖騎士はオロオロとしだした。


 彼からしたらわざわざ遠出する必要性がない話だ。

 そりゃあ、困惑するだろう


 クルーガーはナイトと聖騎士の間に立ち、「失礼」と会話に入る。


「俺たちも詳しくは知らないが、早急な解決が求められている。事情があって足を失ってしまって、何とかヨケの木の馬車はないだろうか?」


「でも今この街、アルテバロンはゴブリンの襲撃に備えて門を閉める様に指令が来ていて暫く貴方方、含めて人を街の外へ出せる状況にありません」


「「え?」」


 ナイト達はすぐさま門の方を見ると と門が完全に閉められ頑丈に施錠されてしまった。


「あああああああああああ!!」


 クルーガーはやってしまったと頭を抱え丸くうずくまってしまった。


 聖騎士とナイトは、目の前の泣き叫ぶ大の男の姿にどうしたもんかと、しばらく困ってしまうのであった。


「あっ!ところでそこの方は?」


 聖騎士が話を変えようと、目に入った芋虫のサフィに気づく。


「何故そんな格好を?疑うわけではないですが、顔を見せていただけますか?」


 聖騎士はサフィの毛布をずらそうと手を伸ばす。

 サフィは体を硬直させ聖騎士を睨む。

 ナイトは、すかさず聖騎士の腕を掴んだ。


「あっあの!」


「ナイト様どうしました?」


「あっ彼女はゴブリンに捕まっていまして、しかも…」


「しかも?」


「今、彼女はあられもない姿なんです!」



 ナイトの大声に、その場の空気が凍る。



「あ゛?」


 サフィの低い声が時間を動かす。


「あ、あ、あああられもない?」


 聖騎士は赤面して震えた。


「はい!なので、毛布を取ってしまったら恥ずかしい姿が人々に晒されてしまいます!どうか、ご容赦ください」


 ビシッと90度に体を折り曲げ、ナイトは頼み込む。


 実際は薄着なだけだったのだが、この大勢の人の中でサフィの正体がバレる訳には行かなかった。

 焦ったナイトは、こんな言い訳しか思いつかなかった。


「そっそそそそそそそそんなつもりは!じゃあ身分証明でで出来ますでしょうかかか」


「えっと!待ってください。今、冒険者カードを用意しますから」


 クルーガーは、あわあわとさせているナイトの背後で小さな火の玉が徐々に大きくなっていくのを見てしまった。


 クルーガーは、すぐ立ち上がりすかさず芋虫のサフィを抑える。


「落ち着けサフィ。正体がバレる!バレるから!こんな人の目がたくさんある場所で魔法はやめろ!」


「………正体って、貴方やっぱり私がエルフだって気づいてたわね?」


「うっ……ナイトを追った時に途中黒焦げになった巨大な魔花がいたからな。その後の俺達を焦がした爆発。あんなに派手に魔法を使うのはエルフくらいだろ?」


「……………くっそこまでバレてるなら仕方ない」


 サフィはクルーガーの腕を掴み、構える。


「ターゲットを俺に変えるな。ギルドカードを出すだけでこの場は切り抜けられるんだから落ち着けって。だから暴れるな!風もダメ!」



「あの!早く降りてくれません?俺も仕事あるんで」



 突如青年の大声でナイト達をジトっと睨む。


「あっ、すみませんすぐ降ります!」








 聖騎士と、青年と別れたナイト達は一先ず休息を取るために宿屋に向かい、部屋を一つとった。


 サフィは終始、俵持ちで運ばれて部屋に着いたらクルーガーによってベットへ投げ捨てられる。


 女の子をすごい雑に扱ってる………


 クルーガーは荷物を下ろし、クエスト用紙を片手に椅子へ腰掛ける。


「───さて、これからのことを話すぞ。どの道、街を出れるようになったら、まず俺達は馬車か最低でも馬を手に入れる。クエスト用紙によると峠のゴブリン達の量はせいぜい百匹程度だそうだ」


「え?」


 ナイトの脳裏には昨夜戦った十匹のゴブリンとの戦闘を思い出す。


 そんなこと書いてあったんだ。


 内容は口頭で簡単に説明されて、文字が読めなかったから気づかなかった。


「多勢に無勢って知ってます?荷が重くないですか?」


 ナイトは顔を青くして、震える。


「いやいや、そんなに緊張しなくていい。確かにナイトは、あまり戦闘の経験もないってギルドマスターも言ってたからな。不安なのもわかる。でも俺が来たのもそんなお前をサポートするためだってことを忘れてもらっちゃあ困るぜ?なんせ俺とディオラは、半年前までこの峠に調査へ行ったことあるからな案内はまかせろ!」


 クルーガーは期待しろと言わんばかりに胸にドーンと拳を当てる。


 経験者か、それが分かるだけでも心強い。

 野営とかについては、とても助かっております。


「さてとサフィ、俺もお前がエルフだって気づいてる。これから暫く一緒に行動するつもりなら顔も見せてくれねぇか?」


「っ!」


 クルーガーは扉に鍵をかけると空いたベットに腰掛ける。


「正直顔も知らない奴に背中を預けられるほど警戒心が無いわけじゃないんだよ。何より、いつまでもその格好してる訳にはいかねぇだろ?」


 よろよろとサフィがベットから起き上がり、かろうじて顔だけ布から出した。


「なんか汚い蛹に見えてきたな」


 ゴブリンとの戦いで結構汚れたからな〜


「いい。私はこのままでいい」


「そんな訳にはいかねぇっつたろ?その姿で街は目立つし、クエストについてくるつもりなら一旦その毛布を取れ。つかそれナイトの毛布だろ?返しなさい」


「う゛〜」


「唸ってもダメだ!………別にお前の正体を言いふらしたりしない。」



「……………………わかった。」


 サフィは天秤のメダル持ちだ。

 嘘か本当か分かる。


 サフィは、ゆっくりと毛布を取った。

 あの時、暗くてわからなかったが綺麗な緑の髪と長いまつ毛が見え、問題の横に伸びている耳が見えた。


 とても綺麗で幻想的な美しさがあった。


 …………………っあ!まずい!


「わぁぁぁあ──────!!」


 サフィが何故かナイトに毛布で抑えられた。


「何してんだナイト!」


「見ちゃだめです!クルーガーさん!彼女は今見せられる姿ではないんです!」


「なっ!急になにぃ…………………普通に力弱い」


 何てことなくサフィは、ペシッとナイトをどかしてみせる。


「ぐえっ」


「そういえばナイトって、ありえないくらい力無いよな。」


「………ほんとに生きてる?」


「そこまで言うことですか?って脱いじゃだめですって!サフィさん見えてる!見えてる!」


 馬車の時は咄嗟だったが、よくよく考えれば薄着はまずいと感じた。


 サフィの姿は緑色のボロボロのワンピースのスカートが破れてるが、ミニスカートサイズになってるくらいで動くのに支障はあまりないように見える。


 しかし─────


「女の子がそんな!肌を出しすぎです!エッチです!」


「いや、そこまで言う程か?!?………まぁ少し見窄らしく見えるとは思うけど」


 バンっ!

 キシャッ!ガラガラ……


 あるひとつの宿屋の窓が吹き飛んだ。


「だから魔法を街中で使うな!」


「今のはクルーガーさんのせいな気がします」


 精神的にも物理的?にも燃えているサフィにを、どう落ち着かせようかとナイトは頭をめぐらせる────


「えー。ただいま緊急クエストが発令されました。至急冒険者ギルドにお集まりください。特に街中にいる冒険者の方々は必ず・・参加くださいますようお願いしまーす」


 街中のスピーカーから気だるそうな声で緊急クエストの放送が流れた。


「え?まさか……」


「俺達も参加だろうな。街に入るため門でギルドカード見せたし」


「いつの間に……」


 クルーガーの手がナイトの右肩に乗せられる


「強制参加だ。よっぽどの理由がないと不参加は冒険者身分剥奪の恐れがある」


「罰厳しくないですか?本当は王様から受けたクエスト中だって………」


「ゴブリンは下級冒険者が片手間に狩れるほど弱い魔物だそんなクエスト、国王陛下からと言って信じる奴はいない」


「そんな〜」


 割と怖かったのに…………

 彼らの中じゃあ「ゴキブリを国のトップが倒してくださいと言っていました」なんて言われたようなもんか。

 確かに信じないなこれじゃ。


「それより問題はもっと深刻だ」


 クルーガーさんがいつになく真面目な表情だ………


「それは………」


「エルフであるサフィをどうやって参加させる?」


 2人の視線は再び芋虫となったサフィに向けられる


「…………私はこれで構わない」



「流石にギルドでそれは通じねぇよ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ