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今度こそ
ここまでくれば、のこりわずかな、はなしです。。。
ったん
ったん ったん ったん
ふすまがなんどもしまる音がして、またしても閉まっているふすまの前にたっていた。
「 そうだ。おれは、キヘイジさんをよびにきたんだ」
今度こそ、と勢いよくふすまをあけた。
そこは土間で、右の奥には囲炉裏のある板の間の小さな部屋があり、布団がすみに敷きっぱなしになっているのがみえた。
土間には木くずがあふれ、ヒコイチの足元にも、いま、その小さな木の破片が飛び散っておちてゆく。
ヒコイチがじいさんと暮らしていた粗末な家を思い出した。




