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おれのじいちゃん
―― これを手にとっていいのだろうか?
「ああ、ほしかったんだろう?」
「でも、・・・」
「罠も作り方を教えてやる。 ―― おめえだってこの先、山でてめえの食うもんをとらなきゃならねえんだ」
「・・・・いや、じいちゃん。 ―― おれは、その小刀はいらねえよ」
ヒコイチの声が、おとなのものへともどった。
「 ―― おれのじいさんは、この先山での狩りは『鉄砲』になるだろうって言って、ひとりになったら山を出ろっていつもいうような年寄だった。 ―― あんたは、おれのじいちゃんじゃねえや 」
ったん
と、ふすまのしまる音で我にかえると、廊下にいて、むかいには、まだ、おおきなふすまが並んでいる。




