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山男とかくし金(がね)のはなし  作者: ぽすしち


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食うてよいのか




 せきはんじゃ 赤飯じゃ 赤飯じゃ せきはんじゃ 赤飯じゃ 

  赤飯じゃ せきはんじゃ せきはんじゃ 赤飯じゃ

  


 まるでその声に押されるように、ふすまが、みしりとたわみだした。


 ぎしぎしと鳴る音にあわせて、赤飯じゃ赤飯じゃ、とささやく声に「 腹がへったぞ 腹がへったぞ 」という太く大きな声が混じりはじめた。



  赤飯じゃ せきはん  腹がへったぞ  赤飯じゃ  腹がへったぞ

  

   腹がへったぞ くっていいのか  赤飯のまえに   腹がへったぞ

  


  

  ふすまの鳴る音にあわせた太く低いその声に、ヒコイチの背が固まるような寒気がはしる。

  




『 まてまて、みなのしゅう、ヤヘエがくれたのはササゲじゃから、くうてよいのは《赤飯》じゃ。 すぐにかかるで、まっておれ 』


  

 ふすまが鳴りやみ、また、ひそひそとささやくような声にもどった。

  



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