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山によってちがう神様
申し訳ございません。ヒコイチのじいさんについては、『サトリを 』を、ながしよみしてみてください。。。
ヒコイチのじいさんは、『山によって神様は千差万別よ』と、よく言っていた。
それと、いっけんおだやかな山ほど『山神様の、《隠れた顔》はこわいものよ』とも。
神様の道理は人とはちがう。
山で育ったヒコイチはそれをわきまえているし、それをみせつけられたことも、ある。
「 おマチさんとヘイタ、それに、赤ん坊のためにも、―― 」
無事でかえしてほしいという言葉はのみこんだ。
まだ、ここの神様にキヘイジが《なにかされて》帰ってこられないと、決まったわけではないのだ。
人だって、あらぬ疑いをかけられればよい気はしないのだから、思い込みはいけねえな、とヒコイチは自分をいましめる。
見上げた先は、まだ深い木々だけだった。




