上海の半分はロックダウン解除になったというけれど
上海の半分がロックダウン解除になった。
主には上海の西側が解除になったそうだ。
上海の東側に住んでいる上海の義母はまだ封鎖にあったままだ。
義母はかれこれ一か月以上も封鎖生活を送っている。第一回目の封鎖後に一旦解除になったものの、解除になった数日後に二回目の封鎖が始まり、その後、検査のたびに陽性者が見つかるようで、封鎖解除の目処が立っていない。
一か月も封鎖になると、生鮮食料品がないというだけでは済まなくなってくる。
米がない、中国醤油が切れた、食用油がない、歯磨き粉が切れた、トイレットペーパーがない、医者に行けないので持病の薬がもらえないといろんな問題が出てくる。
病気になっても、小区(壁で囲まれたマンション群)から出してもらえない。具合が悪いから病院へ行かせてくれと居委会(町内を管理する最小単位の行政組織)へ訴えても、居委会は政府が封鎖したところの住民は一人も外へ出してはいけないというので病院へ行かせられないと具合の悪い人の申し出を拒絶してしまう。これでは病気になった人に死ねと言っているようなものだ。ウィチャットにはこんな恐ろしい話が流れては、すぐに削除されている。
一旦、封鎖が解除になったところでも油断はできない。上海では毎日二万人以上の新規感染者が見つかっている。ほとんどは無症状だが、小区の中に一人でもコロナ陽性者がいれば、その小区は封鎖になる。封鎖解除になったところでも、続々と再封鎖になるかもしれない。だが、中国政府はあくまでもゼロコロナを目指すようだ。