インフルエンザ予防接種の怪
東京の勤め先でもインフルエンザが流行り始めた。事務所では四人横並びの席に坐っているのだけど、両隣の三人はインフルエンザでダウンしてしまった。横並びの席の向こう側に坐っているボスもインフルエンザで休んでしまった。
インフルエンザで休んだ四人は、四人とも秋に予防接種を受けている。僕は予防接種を受けなかった。予防接種を受けなかった僕だけがぴんぴんしていて、予防接種を受けた四人があえなくインフルエンザに罹ってしまうだなんて、とても不思議だ。
職場でインフルエンザ予防接種の話をしたのだけど、以前、予防接種を受けた年にインフルエンザに罹ってしまったのでそれから受けていないけど受けなくなってからなんともないという人もいれば、インフルエンザ予防接種を受けた時にちょうど仕事がピークで体が弱っており、弱い菌で抗体を作るはずがそのままインフルエンザに罹って寝込んでしまったという人もいた。
予防接種はあまり効き目がないのだと思う。ワクチンはその年の流行タイプを予測して作るから、その予測が外れてしまえばそれまでだし、インフルエンザのウイルスが同じタイプであってもウイルスは微妙に変化を続けるのでそのワクチンが効くのかどうかは予測できないそうだ。
普通の風邪の予防とインフルエンザ予防を兼ねて、通勤電車に乗る時はマスクをして、家へ帰れば必ず薬でうがいして手洗いをしている。こまめに水を飲んで口に入ったウイルスを胃に流しこんで胃酸で殺菌したほうがいいという記事を読んだことがあったので、事務所の机の上に水筒を置き、こまめに白湯を飲むようにしている。もっとも、体が弱っていたらウイルスが腸へ入って大変なことになってしまうかもしれないというリスクがあるけど、ごく普通に健康な状態なら大丈夫だろう。今のところ、こんな予防法で僕のデスクの周囲に亡霊のように漂っているであろうインフルエンザウイルスから身を守れているのだから、わざわざ注射を打たなくても十分だ。
どうせ効かない予防接種なら、そのお金でおいしいものでも食べて栄養をつけたほうがよっぽどいい予防になるような気がする。