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読ませる言葉と口ずさみたくなる言葉


 読ませる言葉を書いているうちはまだまだ半人前なのだといったことを読んだことがある。

 読ませる言葉を書いているうちはまだまだ修行が足りなくて、思わず口ずさみたくなる言葉を書けるようになってこそ一人前なのだと、あるベテランの作詞家が若手の作詞家にそんなことを言ったのだとか。ずいぶん昔のことらしい。

 なるほどな、と思う。

 思わず口ずさみたくなる言葉というものは、心に深く沁み込んだ言葉だ。心の奥にろうそくの火を灯すような言葉だ。そうして、人々に愛される言葉だ。

 読ませたいという欲があるうちは、思わず口ずさみたくなる言葉は書けないのだろう。読ませたいという欲が枯れて、なにかの境地に達しなければ、思わず口ずさみたくなる言葉は出てこないような気がする。書きたいだとか、読ませたいだとか、そんな欲がなくなって、自分自身が思わず口ずさみながら書かなければ、読んだ人もそんな気分にならないだろうから。

 たかが言葉、されど言葉。

 奥が深いな。



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