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賄賂文明1 ~中国のかたち

 中国政府の腐敗振りはあちらこちらで報道されたりしているから、ご存知の方も多いかもしれない。どこもかしこも汚職だらけだ。あまりにも汚職が多すぎるので、「反貪汚局」という行政機関があるくらいだ。市内バスが走っているほどの規模の町なら、必ずといっていいほどみかける。「貪汚」とは漢語で「汚職」という意味。つまり、汚職取締り局というわけだ。こんな行政機関が町々にある国は世界でもほとんどないだろう。安定していて、しかも賄賂のもらえる公務員は人気の就職先だ。

 二〇一一年、新幹線脱線転落事故を起こした鉄道省では、大臣が汚職で逮捕された。

 鉄道大臣はなんと、集めた賄賂で十数人もの妾を囲っていたという。ほんとうにハーレム状態だ。羨ましいなんて書いたら怒られそうだからやめておくけど、想像もつかないほどの賄賂を集めたようだ。中国の人口は桁違いに多いけど、汚職の規模も桁違い。

 汚職事件と事故の影響によって、中国の高速鉄道の建設計画はほとんどストップしてしまった。中国国鉄は軍隊を輸送することから、解放軍との結びつきが強い。中国国鉄は解放軍をバックにつけているので、やりたい放題やっている。汚職と事故を理由に彼らの賄賂の種を断ってしまおうという共産党の意図もあるようだ。ただし、これを単なる反腐敗キャンペーンととらえるわけにはいかない。共産党のなかには、鉄道利権を自分たちのものにしたいと考えている者も当然いる。利権を巡って壮絶なバトルを繰り広げているのが、中国のかたちだ。


筆者は、生産の様式を「文明」、消費の様式を「文化」ととらえています。

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