最終話 幸福
私はキララ……元お姫様でしたが家出して大好きな私のご主人様と野宿生活をしています。
「ナイフ一本……あの時より難易度上がってますね。」
10歳の時にやった試験ではナイフと盾を持たせてくれましたが……今回はナイフだけです。これはつまり……
「私が強くなってるという事ですね!クロエ様!」
そうとなってはその期待に応えなければなりません!私は一気に走り出し、獲物を探します!
ガサッ……
「ん?」
茂みから音がしました。音の感じから小動物と見ましたが……正解でした。もう一度ガサガサと動くとリスが出て来ました。そんな小さな獲物に興味はありません!もっと大きな……最低でもキツネくらいは欲しいので探索を再開します。
「足跡……この大きさはうさぎ……かな?」
森の中でも流石に湿り気が多すぎる。つまり近くに川、池があるはず……つまり水飲み場があるのだ。日がもう沈み出しています。大物を狙いたいですが致し方ありません。これが最初で最後のチャンスです。私は足跡を追跡して獲物を狩りにいきます。
やはりありました。池です!そしてそこには魚も多少いました。これで合格……などと思うつもりはありません!ここから大物を狙いますよ!しかし私は忘れてました。動物の気配ばかりに気をとられてしまってる事がどれほど危険な事かを……それに気づいた時にはもう私は残念ながら意識を手放していましたが……
気がつくと私は手足を縛られ椅子に拘束されてました。
「ここは……?」
「へっへっ、気がついたか?」
周りには5人男性、しかし身なりはかなり汚い。
「あなた方は山賊ですか?」
「おっ、理解が早いなそう俺たちは……」
「今すぐ逃げて下さい!」
「は?」
「いいから!何も聞かずに逃げて……!」
この暗さからわかりますもう夜だと……そしてそれは私が約束を破った事になったと……それはつまり私は……クロエ様に殺される!
「早く逃げて下さい!ここは私がなんとかしますから!」
私は素早く体を縛ってた縄を解きました。山賊さんたちは驚いていましたが関係ありません。早く逃がさないと巻き込まれてしまい……
「キララ様……何をされてるのですか?」
「あぁん?誰だお前……」
言葉を発してたであろう男性は首から上が無くなってました。私は既に腰が抜けてます。ここまで怒ったクロエ様は久しぶりなのです。
「こんな下等な生物に遅れを取るなど……再教育が必要ですね……」
「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!再教育だけは……お許し下さい!」
山賊の人たちは我先にとアジトから逃げて行きましたが……そんなことクロエ様が許すはずありませんでした。外には首と胴体が切断された遺体が散乱していました。正体はピアノ線です。クロエ様が使う武器はナイフでも剣でも槍でもありません。もちろん使えますが1番に使うのはこのピアノ線と縄です。捕縛に使う縄と切断する為のピアノ線……生かすも殺す使う獲物で決める事の出来るのが良いと昔聞きました。
「許されません。これから一緒に暮らすというのにその体たらく……嘆かわしい……2、3日は安眠できると思わないでください!」
「い、いやーーーーー!」
その後私は結果的に七日間寝られなかった。寝ようとする気絶するその直後に圧倒的暴力によって目を覚まされたのでした。それはクロエ様も一緒ですが……この方はその合間に家の建築まで済ませていたのです。
「これでひとまずは居住地が出来ましたね。」
「……はい。あのお部屋はないのですか?」
「必要ないでしょう。私が監視下にいないとすぐに体たらくになるキララには……」
この瞬間私のプライベートはなくなりました。つまりこれから何をするにしろキララ様が近くで見ていてくれるのですから……これ以上の幸福があって良いのでしょうか!!
「はい!死ぬまでクロエ様の元にお仕えさせて下さい!」
自由なんてもういらない……クロエ様にずっとお仕えできるのなら……私は幸せなのです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
見切り発進で作った作品でしたので終わり方は幸せなのか?となりましたがキャラが幸せなら良いと思い終わらせました!
面白いと思ってもらえたら幸いです




