第3話 再教育
昨日は野草と城下町で買った調味料を使って簡単な物を作りました。そしてキララと一緒に寝ました。朝はわたしの方が早く起きました。これはいくら調教しても早くは起きられなかったので諦めました。
「キララ起きなさい!」
「むにゃむにゃ……あと少し……」
などと言うのであと少しでどんな目に遭うかを体験し貰います。
「いやーー!下ろして!」
今回は簡単に足を縛って木の上に吊るしてあげました。
「反省しましたか?」
「しました!しましたから!下ろして!」
「下ろして?私に対して随分なお口ですね……」
「ごめんなさい!ごめんなさい!下ろして下さい!ごめんなさい!」
今日のお仕置きはこの程度で勘弁してあげました。朝食はありません。飲み水の確保もしなくてはなりませんが……近くに川があるため心配はしていません。
「朝食ないんですか!?」
「ありません。欲しければキララが採って来なさい。」
これを機に敬語も辞めます。もう姫様でもありませんから。
「朝食はありませんが、昼食は食べられるようにします。まずは川から水を汲んできましょう。」
昨日廃村となった場所から使える道具を集めたのでその中のバケツを使います。他にも鍋や食器などもあるためある程度はなんとかなりそうです。
「きのみ見つけた!」
「見つけるのはいいですが……食べれるの?」
その瞬間キララの手からきのみは溢れ落ちた。つまり食べられないのだろう。
「次は見つけます!」
「見つけなければ昼食も無しになるけど?」
「が、頑張ります!」
気合いが空回りしなければいいのだが……その通りになってしまった。
「…………凄いわね、キララさん。」
「……ごめんなさい!」
素直に謝るのは良し!ジャンピング土下座も綺麗に出来てます。及第点ではある。
「及第点です。わかりました。今回は少し量が減りますが私が採ってきた物で2人分作ります。」
「やったーー!」
それにしてもサバイバルも教えたはずなのにこのザマとは再教育が必要な様です。
「お昼からは再教育ですからね。覚悟してください。」
「うぅ……」
顔を青くしていますが実際の部隊では普通に行われている事です。多くの死者を出しながらもその道のプロしか通れないレベルの難易度にはしてはいませんでしたが……あの程度ではやはり役に立たない様です。
「私の合格したレベルまで来て貰います。死ぬ事はないので安心して下さい。」
「それって……一歩間違えたら死ぬやつですか?」
「いいえ、私がいるので死ぬ事はあり得ません。その代わり間違えれば死ぬより恐ろしいお仕置きがお待ちしてます。」
顔面蒼白になったキララ。でも、そうやって覚えないと実際には死ぬからだ。
「あなたを死なせない為のものです。間違えない様にしてください。」
「はい……」
「返事に力がないわね……後ろ向きなさい」
「えっ……」
「早く!」
私のスカートの裏には細い棒を隠しています。これはキララを叱る時に必要だからです。後ろを向いたキララのお尻に目掛けて棒を振り下ろします。
「ひゃーー!」
「服の上からだからそこまで痛くないはずです!そして返事は、はい!教えたはずです!」
「はい!」
「よろしい!昼食を作りますよ。」
本来ならあと9回は叩きますがそれで立てなくなっては困るので今回はこれだけで許してあげます。その後昼食を摂った後、再教育兼夕食の材料集めです。
「あの……またこれですか?」
「そうです。合格は日が暮れるまでに野生動物を一匹狩ること。」
「ナイフ一本でですか?」
「素手にする?」
「いえ……ナイフで大丈夫です……」
私はキララの肩に手を置いた。
「大丈夫です。死ぬ寸前には助けに入りますから!」
「……」
満面の笑みで言ったはずですがキララの顔は真っ青になってました。
「はい!では、スタート!」
「はい!」
キララは真っ直ぐ走って行きました。そして私はというと……
「さてと、あの子がどこまで出来るか見に行きますか……」
もう姿は見えません。ですがあの子がどこに行き何をするのかなどすぐにわかります!ゆっくりと陰ながら応援する事にします。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




