↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫様の教育係ですが……クビになりました。なのに何故か後ろから姫様が付いてきます  作者: ねこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

第1話 後ろからついてくる姫様

 私事、クロエ・フィールの罪が消えることはおそらく一生ないだろう。その証拠に今私は王様に呼び出されているのだから。


「貴様はクビだ!」

「何故ですか?王様。」


「何故かだと!?貴様今誰を椅子にしている!というか!王の前で座るとは何事か!」

「私は先にどちらを答えればよろしいですか?」


 私は怒っているであろう王様に冷静に対処した。なお、怒っている王様に対してお妃様は冷ややかな目で私と椅子を見ている。


「ええい!まずは貴様が尻に敷いてるのは誰だ⁉︎」


 私は椅子と目を合わせてさも当然の様に答えた。


「キララ様ですね?それが何か?」


 そう、私が腰掛けてるのはこの国の姫様キララ様だ。色白で青い瞳に金色髪が美しい姫様を私は椅子として扱っている。


「何か?じゃないわ!姫を椅子にするなど何を考えとるのか!」


 そう言われても私はキララ様に椅子になってくれなんて頼んでないのだ。私が部屋に入ったら王様とお妃様の後ろに居たキララ様が私の後ろにやってきていつも通りに四つん這いになり椅子になったのだから。


「私は今この子に椅子になってくれなんて頼んでませんが?」

「頼んでおらんが何故座る!?しかも王の前だぞ!」


「椅子が用意されれば座るしか選択肢がありませんけど?」

「だから姫を椅子にするな!そして座るな!さては貴様!常日頃からキララを椅子にしてるんじゃないだろうな!?」

「上に立つ者は下の者の気持ちも知るべきだと思います。」

「他にも方法はあるだろうが!」


 すると今まで黙っていた。キララ様が声を上げる。


「お父様!これでは話が進みません!私の事良いので話を始めて下さい!」

「やかましい!貴様は後で説教だ!姫という立場をなんだと思ってる!」

「私はもう姫ではありません!クロエ様の所有物です!クロエ様が私以外の物に腰掛けるなど許せないのです!ですから私の事は気にせず話を続けて下さい!」


 もはや呆れてものも言えないようだったがとりあえず私はクビになりました。まぁ姫様をあの様にしてしまって死刑にならなかっただけ良かっただろう。普通の国なら確実死刑だ。そして私に告げられた罰は国外追放だった。その日の昼にはお城から出て城下となる街を出てお城の方へと振り返ると何故かそこにはキララ様が私の後ろにいた。私は深呼吸をする。そうしないと冷静にはいられなかったから。


「ふぅー……なんでいるの?」

「私はクロエ様の所有物ですから?」


「……どこから着いて来てたの?」

「お城からずっとですよ?」


 私は来た道を引き返しお城に戻ると王様にキララ様を突き返した。王様は烈火の如く怒りキララ様を牢屋の中に閉じ込めました。その後私は再び城下街を出て街の出口からお城の方へ振り返ると流石に今度はキララ様はおらず安心して先へ進みます。


 街を出てすぐ薄暗い森が始まります。今日中にこの森を抜けなければ野宿となるからです。そして森をもうすぐ抜ける頃後ろから足跡がしました。まさかと思って振り返ると商人たちでした。


「お先にどうぞ……」


 商人たちは頭を下げて先へ向かいました。そして最後尾には見知った顔が……


「追い付きました!」

「……私は瞬間移動を教えた記憶はありませんよ?」


「そろそろおつかれの頃と思いましてすっ飛んで来ました!」

「どこでそんな術を?」


「人の観察と行動習慣の把握はクロエ様に教わりましたよ?」

「なるほど……私が教えたのだから仕方ありませんね。では、もう一つ質問です。どうやって牢屋を抜け出たのですか?」


 するとキララ様はポケットに手を入れて私に見せてくれたもの……それは私がキララ様に何かあった時に使う様の針金でした。


「簡単に開けれました!クロエ様が作った鍵を開けるのより簡単だったのですぐに出てきましたよ。それに背手に手枷もないんですから入れられて2秒で脱出しました!監視がいなくなるまでが少し時間がかかりましたがね」


 可愛い顔をしてとんでもないことをしてる姫様だ。けれどもそれを教えたのも私だから出来て当たり前だ。とりあえずキララ様の頭を撫でてあげる。できたら褒める。出来なければ罰を与える。私とキララ様の関係だ。


「戻られないのですか?」

「戻るつもりなどありません!私はクロエ様と一生一緒にいますから!」


 私に座られてなおそんなことを言うのだから困ったものだ。


「ならば着替えて下さい。そんな煌びやかな衣装の平民はいませんから。」

「分かりました!」


 着替えは私の服を貸してあげた。背は私の方が高いが華奢なキララ様なら着られる服だ。


「しばらくのご辛抱を。次の街で服を買ってあげますから。」

「はい!」


 私はキララ様の手を取り歩き始めます。お城とは逆の方向へと……これで私は姫を誘拐した犯罪者だ。捕まれば死刑だろうが……それまでこの姫様と楽しむだけだ。

 ここまで読んで頂きありがとうございました

次回をお楽しみに!


 更新は不定期なのでブックマークをしてお待ちいただけると幸いです。面白いと思ってもらえれば下の星マークで評価して頂けると励みになります!

こちらの作品もゆっくり更新していくのでよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。