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CASE0.「プロローグ」



この街には5つの特殊な能力を持つ『宝石(ヨージャ)』が存在する。

 

 しかし、もう1つ……隠されし6つ目の『宝石(ヨージャ)』が、存在していたと噂があった。



 誰が最初に言ったのかは分からない。

 けれど……噂は広まり、次第に街中に広まっていく。


 その勢いは止とどまることをしらない。

 これは、誰もが知る5つの『宝石(ヨージャ)』と6つ目の『幻の秘宝(テソロ)』によって事件が巻き起こる物語だ。


 

赤石(ロホ)』 『黒石(ニグロ)』 『白石(ブランカ)』 『緑石(ヴェルデ)』 『黄石(アマルイオ)


 そして、幻の6つ目の秘宝『青石(アスル)』が存在する。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねぇ、こんなウワサ知ってる?」


「この街にはね……"ブレックファースト"を(たしな)みながら、相談に乗ってくれる探偵事務所があるんだって!」



「え〜何それ〜〜!めっちゃ失礼じゃなぁ〜い?」


「あははっ!ほんとだよねー!」

「でも、ウワサだよ!ウ・ワ・サ!」



「そんなふざけた探偵事務所、ぜっ〜たい!人なんて来ないでしょ〜」


「う〜ん……どうなんだろうねぇ〜?」

「でも、それが本当なら、ちょっと面白そうじゃない?」


 赤い屋根に白い壁をした家が建ち並び、金色に街灯が輝く(きら)びやかな街の街路を、2人の女性が歩いていた。



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