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第2話 母さん


ふと時計を見ると時計の針は11時をさしていた。あれから1時間も経っていたのか。今ボクは妹の加奈とリビングにいる。ちなみに父さん仕事、母さんは買い物、弟は部活で今この家にはボク達2人しかいない。


そこへ

「ただいまー。加奈、もうお兄ちゃんは起きた?」

母さんが帰ってきた。

「う、うん。起きたけど……。」

「けどどうしたのよ。」

ヤバイ。今見つかるのはマズイ。どうせバレることだけど。そんな気がした。


しかし隠れている暇もなく母さんがリビングに入ってきてしまう。


「あら、お友達と一緒だったの。」

「えっと………。」

加奈がそう言いながらボクの方を見る。

「……母さんおかえり。」

とりあえずそう言って見る。


「もしかして優ちゃんだったの。今日はいつもより女の子みたいね。」

ちなみに優ちゃんとはボクのことだ。くそ、母さんはボクが女の子みたいって言われるのが嫌だって知ってるくせに。なんて言っても今のボクは実際に女の子なわけで………。


「あの母さん、落ち着いて聞いてね。ボク、女の子になっちゃったみたい。」

「ふーん。そうなんだ。」

って軽っ!

「驚かないの?」

「だって落ち着いて聞いてねなんて言うし。それに優ちゃんは前から女の子みたいに可愛かったしね。」

また女の子みたいなんて言って。


とりあえず加奈と一緒に女の子になった過程を説明した。過程なんていっても朝起きたら女の子だったっていうだけだけど。


「うーん。でもそうすると優ちゃんの女の子用の服が必要ね。」

と母さん。うん、これはものすごく嫌な予感がする。ちなみに今のボクの服は男の子用のジャージだ。ただ、身長は縮んでしまったのか、いつもよりだいぶダボダボだ。


「これから加奈と一緒に買いに行ってきなさい。」

やっぱりこうなった。でもこんな格好で外に出たくないし何より恥ずかしい。

「いや、でも加奈だって忙しいし。ね、加奈?」

加奈だってボクと出かけるのはイヤなはずだ。最後の望みを妹の加奈にかけてそちらを見ると……、

「うん、そうだね。」

よかった。さすが双子、何も言わなくても心は通じて………

「お兄ちゃんに可愛いのをたくさん選んであげなきゃ。」

いなかった。


こうして妹と出かけることになったのだが、


ピーンポーン、とチャイムが鳴る。まさかこの時間ってことはアイツが…………。

次回、双子の幼馴染の登場です。

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