表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/14

本音



帰り際に渡された、龍馬の連絡先。




Rrrrrrr





『ん、はい、もしもし』






『わたし、波留です。』






『ん?あ、ああ!どうしたの?』







『龍馬さん、黒河晴人って知ってますか?』







一瞬、龍馬の返答がつっかえたように感じた。






でも、龍馬は軽々しく答えた。







『んー、最近デビューしたバンドのこ?』









波留は、前乗りになって声を荒らげた。








『そ、そうです!なにか知ってるんですか!?なんでも、いいんです!教えてください!』









『波留ちゃん、世の中には聞かない方がいいことってあるんだよ?、、、でも、どうしても聞きたいんなら止める気はない。』








波留はつばを飲んだ。







『……教えてください。』











『ふふっ。波留ちゃんもいつの間にか大人になってたんだね。明日、カフェにおいで。時間は12時くらいがいいな。俺、明日、午前中あがりだから。』











『明日…。電話じゃ言えないことですか?』












『これから用事があるんだよ、、、。それに、電話で話していいような内容じゃないと思うんだ。』











『そうですか。わかりました。』










波留は電話をきると、脱衣所に向かった。










服を脱いで、鏡を見る。













そこには、、、










全身アザだらけの自分がいた。









なんで、アザだらけなのか思い出せない。








、、、記憶がない。











シャーーーーー。










シャワーの音が風呂場に児玉する。











洗っても洗っても消えることのないアザ。











いつまで闇の中に閉じこもっているつもりだろう。











水着はもちろん、夏服さえも着れない波留。












「ふっ。こんなの考えて、何になるの。」










…キュ。












シャワーからもれる水滴が落ちるまもなく、波留は風呂場を後にした。












髪を適当にまとめ、久しぶりに母の遺影の前に座った。














「お母さん…お母さんって、料理下手だったんだね。お父さんって、輝いてたんだね。ねぇ、お母さん、泣きたい時には泣いてもいいって言ったよね。わたし、泣きたいよ、、、。ずっとずっと堪えてきた。でも、今は堪えたくないのに、堪えることしか出来なくなってる。」










少しずつ、、、少しずつでいい。









絡まった糸は、解けていくのかな……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ