依頼達成までの下準備-6
とりあえずいらない食材を引き取って貰うという目処はついた事に安心するが、『ミアッペ山脈』からギルトを経て外に出るときには既に夕方だった為に、だいぶ暗くなってきていた。
「…………………………って、そろそろ夜になりそうだけど…………どうするかなぁ……………。もう少し進む?それともここでテントを張る?」
「もう少し先に進んでおきましょう。」
「…………………まぁ、さっきのMPKの様な奴が来たら為す術無く死ぬだろうしね……………。自分でエリートとか言ってるからあんな奴が他にも何人かいそうだし。」
群れを認識してから一気に殺すことは可能だが、夜襲された場合には対応仕切れない。それに、MPKしてきた調査員に『殺戮魔法』を見られるとかなり面倒な事になりそうだと思う。簡単に言えば私が調査員という物に勧誘される可能性があるからだ。
あれだけの群れを一発の魔法で殲滅できるならば、護衛として申し分ないし、向こう側はスキルを育てられるからメリットあるだろという様な事を言ってくるだろう。それも、給料は調査員と同じか少し低いくらいで………………だ。
これはMPK同様MMOなどで使われる様な表現が出来ると思う。簡単に言えば生産職にはデメリットしかないギルド又はクランへの勧誘だ。この条件は『ギルドに入ってみない?薬作っているだけでいいから』という言葉を言ったら確定だと思う。
ここまでならばメリットの方があるのでは?と思うだろうが、MMOのシステムによって変化するだろう。この世界はスキルを使うことでスキルレベルが上がり、それを上げたりする事で職業のレベルが上がる…………が、戦闘をしなければ本来のレベルである種族レベルは上がらない。
ここまでならやや良心的な感じだが、『戦闘でレベルを上げて手に入るポイントを振り分けてスキルがレベルアップする』というシステムや、『戦闘でレベルを上げる事が出来るステータスでスキルの質が上がる』などの場合はデメリットが多くなるのは目に見えていると思う。
「…………………まぁ、勧誘なんてしてこないだろうけどさ…………自由時間無く拘束されたり、新しい物を何も見れない様になるのは嫌だし、そもそも私達は先を急いでいるんだからね……………。」
「……………でも、マスターに下手な勧誘をする人がいたら私はそれを斬り殺しておきますそうすればマスターは誰の下にもつかない私のマスターのままなのですから。」
そんな感じで別の事を考えながら進んで行くと、地図で私達の目的地までの道のりの中間である建物……………らしい『葉っぱの館』に辿り着いていた。…………………内装を見たところ、布団がいくつかあるのが見えたので私達は早速そこに入るのだった。




