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魔素と魔法、魔力血路-1

『俺達はそのまま奴隷商人から助けてくれた人についていく事になった。『転移魔法』でこれまでいた所とは全く別の町…………アーティフィリア』という町の、どでかい屋敷に滞在するという事になった。』

『……………………どでかい屋敷って…………織村の屋敷も普通とは桁違いの筈だからそこまで言うとは思わなかったんだが………。』

『助けてくれた人物の名前はアルトマン・ガデェンシム。魔素学者と本人は言っているけど、財を成したのは錬金術師としての生産能力らしい。』


どうやら、1組の滞在する事になった国と同じくらい変な場所に滞在することになったんだなぁと思ってしまう。……………しかし、それだけでは魔法が使えないという事の説明になっていない。


「実際の私は『殺戮魔法』を使っているし、その時には何のリスクも対価も無しに使えたんだけどな………。」

「俺も『光魔法』を使ってみた事はある。休める洞穴かを調べるときなんかにライトとして普通に使っていたぞ。」

「私も『回復魔法』は使えたよ~。もしかしたら「魔法は使えない」じゃなくて、「適性のある魔法しか使えない」の言い間違えじゃないかなった思うんだけど……………。」


すると、グループチャット内で織村のコメントが書き込まれた。その中にはこの世界での魔法などの仕組みについて書かれていた。まぁ、魔法などに仕組みはあるのは転生のテンプレかな………。


『まず、この世界では『魔素』と呼ばれる物が空気中に溢れているらしい。そして、その『魔素』を取り込んでから使うのがこの世界の魔法となっているらしい。』

『…………………なんとな~く予想は付くけど、一応答えを言ってくれ。なぜ転生者の俺達が使えないのかを。』

『……………簡単に言えば、この世界の住民は体の仕組みが俺達と違うらしく、動脈が全て『魔力血路』という動脈としての働きと魔素を取り込んで魔法として形成するようになっているらしい。』


つまり、体の仕組みが違うという訳か………………。しかし、それならなぜ私達は魔法が使えているのだろうか?と悩みの種がさらに大きくなった気がした。条件を既に満たしているならばどの部分が私達に共通しているのか?と織村のチャットを待つと……………いや、これはおかしいだろという文章が表示された。


『アルさんが言うには、転生者や『魔力血路』が不完全な状態、または異常を引き起こした状態で産まれた人間が魔法を使う方法の1つ………………持ち主が異性の服を身につける、又は明らかに異性が着る服を着る』……………らしい。』


…………………………………これ、ご都合主義とかでは無いよね?と思いながら私達は一斉にずっこけるのだった。まぁ、魔法が使えるならなんの文句も言わないけどね………………。蔵鮫がどこに異性の服を身につけているかは分からなかったけど。

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