悪者-2
あれからさらに数十分の時が経過したが、未だに人型のモンスターに出会うことは無かった。……………面倒だしこのまま野営してから野良の冒険者を使ってしまおうか……………とも真剣に考えてしまう。正当防衛なら問題ないし、殺さなきゃ殺されてしまうのだから仕方ないよなぁ………と思うのだった。
しかし、そんな都合良く賊が襲ってくる訳では無いために私達は完全に『ミアッペラピッド』や『ミアッペバンクル』の群れを殲滅していくという作業をしていた。……………………そのせいでアイテムBOXの中が肉で染められてしまっている気がするのだった。
「……………………そういえば、個人と連絡を取るというのは可能なんだろうか?一応電話のアプリはあったが『念話』が無いと使用不可と書いてあったからな………………。」
「…………………ペンドラゴンさんとヒドラさんがいる時に作っておけば良かったね……………。『テレパシー』できるようなスキル………。」
「…………………いや、あの二人から念話が何回も飛んでくる方が色々不便になりそうなんだが……………。」
それを言うと二人は納得したように頷き、ランタンは少し遅れてから頷いた。まぁ、アリアマリンは大天使であるペンドラゴンからの念話は欲しいらしいが、毛嫌いしている魔神のヒドラの方から念話が来ることは嫌らしいという複雑な表情をしていたのだった。
「……………………にしても、このチャットをどうにか上手く使うことが出来ればなんとかなるとは思うんだけど……………。少なくとも生徒会のメンバーは信用できるから………。」
「……………………とは言うにしても私が女だという事は公開しないでくれると有難い。少なくとも今はそちらの方が都合が良いからね。」
正直、女である事がバレたとしても私にダメージは無いが、ダメージ受けそうな人は一人いるし、そのせいでチャットが荒れると面倒だからだ。……………そちらの方に目が行って教師陣にスレを見て貰えないという事案すら起きそうだしね…………。
「ならそうするが………………個別チャットらしき物は無いがなぁ…………………。ただ、色々と検証する場所はあるな………。少なくともガラケーだった奴や持っていなかった奴にもスマホがあった。つまり、フリックする事で変わる場所があるかもしれないしな。」
「………………でも、チャットの作りが単純すぎて逆に検証できる場所が少ないと思うんだけど…………………。」
……………蔵鮫がそう言うが、不安要素を取り除いておくという事は無駄にはならないという事から私と黒木で『帝高校チャット』の検証を始めるのだった。………………まぁ、その間に飛び出してくる『ミアッペラピッド』などはキャラの二人に頼らずに倒すのだけどね……………。




