悪者-3
検証してみた結果、チャット内の名前の欄をフリックする事でフレンド登録ができ、そこから個別チャット…………もしくはフレンド同士でのグループチャットが可能となる事が分かったのだった。
「………………………検証…………凄い速さで終わったね…………。」
「いや、検証する場所が少なかっただろ?とはいえ、織村とクラリスがすぐに対応してくれたのはありがたいな…………。個別チャットもそこで出来るからな………………。ただ、フレンドになるのには相手の了承が必要だが。」
そして黒木はグループチャットを利用して『私が悪人では無いこと』と『魔王討伐を教師陣にさせない為にチャットで何かしておいてくれ。』という事を伝えていた。最初から私は生徒会長にも副会長に事は悪人だとは思われていなかったらしかったけど。
「……………………だが、未だに人型のモンスターに出会えていないから画像が作れないな……………。」
「まぁ、こればっかりは仕方ないから。最後の手段は使わないにしてもモンスターで代用できれば………………。まぁ、最後の手段は非人道的だからやらないけどさ………………。」
最後の手段はランタンかアリアマリンに『殺戮魔法』を使い、その後で最強のチートアイテムである『奇跡の雫』を使うという方法だ。…………………いや、死体が残るかが分からないからすぐに使おうとは思わないわけで……………。
「………………………にしても、あのウサギの死体の山だけでも十分な抑止剤になるんじゃないか?とは思うんだが…………。」
「駄目だよ一夜。シャロン先生がウサギを溺愛している事を知ってるでしょ?そんな事したら逆効果になっちゃうよ。」
「……………そうだね。なるべく殺す人数は減らしておかないと残された先生方がうるさくなるからね……………。」
私達がやろうとしているのは抑止だけで教師陣の殲滅では無いのだ。少なくとも、教師の誰かを魔王討伐を防ぐ為に殺してしまったとしても、その教師陣の思考が、止めろと言っているのに飛び出して行ったから殺されたんだ、馬鹿な奴め……………という様になる様にしなければ面倒事が増えるのだ。
「剣城ちゃん、とりあえずこの事は生徒会メンバー以外には話さないようにって書き込んでおいたから。間違って剣城ちゃんって剣城ちゃんの事書いちゃったけど。」
「……………………………いや、駄目だ。ここでは使っちゃ駄目なんだけど……………使いそうになってしまった……………。いや、別に生徒会メンバーになら女だとバレてもなんのデメリットも無いんだけどさ…。」
しかし、チャットで生存確認も可能だという事が美華の書き込みからのリンクから分かった事と、黒木とアリアマリンとの戦闘を避けるという事もあり私は口を閉じるのだった。




