二日目の夜-3
…………………………そういえば、ランタンの事をギルドの受付嬢になんて説明しよう………と寝転がった直後に思い出した。一応この場所はダンジョンだからなぁ……………まぁ、今回は突発的にガチャを引いてしまい、それでランタンを当てた事と好奇心に負けて召還してしまった事が原因なので何も言えないのだけど。
「…………………まぁ、どうにかなるかな……………。」
ダンジョンに無許可で入ることは一応犯罪では無く、余程のことが無いと不可能なので誰もやらないだけという認識もあると受付嬢が話していたので問題は無い…………はずだ。
「マスターは男では無いということはその浴衣が似合うことで分かるですが正直その衣装は豊満な胸の方の方が似合うと思いますけどマスターのそのスレンダーなボディも素敵なので出来ればそのままでいて欲しいというかなんというか……………。」
「……………まぁ、胸なんて贅肉なだけなんだけどね…………それに、やろうと思えば男性でも巨乳になれるし。」
ただし見た目だけ、しかも力士レベルの体型で無いと無理だがな!!と思いながら私は自分の胸元を見てみる。………………まぁ、今は胸が無いおかげで男装していても女だとバレることが無かった事と、美華から気持ち悪い言葉を聞かなくてすんだという事を考えれば、贅肉とは尊い犠牲だったなぁ………と思うのだった。
「さて、明日はこのダンジョンを出て金を稼いでこようと思ってるけど、ランタンも付いてきてよ。少なくともダンジョンに取り残すという仕打ちはしたくないから。」
「別に取り残されてもマスターには何のデメリットも無いと思いますけどもし連れていって貰えるなら全力でついていきますそして全力でサポートします戦闘食事夜の相手なども……………」
「……………流石に、夜の相手は義務にしないから。私はレズビアンでは無いし、もしランタンが男だったとしても襲うなと言う人間だから。」
私はそう言ってからネグリジェに着替えているランタンを見る。ランタンの胸は私と比べれば大きいため、ネグリジェが少しだけパツパツになっていた。それを見た私は目のやり場に困るなぁ……………と思いながら寝ようとしたが、枕が無いことに気付いた。
「……………これを枕にしておくかなぁ……………苦肉の策だけど。」
「それよりもマスター、わ、私の膝かおしりを枕に…………って私の体なんて硬いですねコンクリートですよねトゲトゲしくて痛くなりますよねだからいいですこの提案は無しですすみません変なアイディアを出してしまって…………。」
結局、私とランタンはその日は枕無しで寝ることになったのだった……………ちなみに、後日ランタンに膝枕して貰った時にランタンの太ももはそこまで硬くなく、丁度良い形だった為にその時にやって貰わなかった事を後悔しながら私は眠りの世界へと行くのだった。




