迷宮の町・ラビネア-4
冒険者ギルドに入ると、賑わっている受付カウンターや掲示板が多く存在しているが、全く賑わっていないカウンターがあった。おそらくそこが冒険者ギルドに登録するためのカウンターなのだろうと思う。
「ダンジョン攻略者としての登録ですね?では、こちらに名前、種族、年齢、出身地、メイン武器を書いてください。」
「…………………『黒華鉄 剣城』…………って、この文字でも良いのか?ここらの文字については詳しくないからな………。先にそちらの講習を受けた方が良かったか…………?」
「………これなら問題ありません。どうぞ、続きをお書きください。」
どうやら、ここの文字は漢字とローマ字が主流らしい………まぁ、漢字とローマ字で書かれた文章は違和感バリバリだけどね。違和感が無ければおかしいほど……………違和感があるのであるが、私はそれを気にせずにそこに自分の情報を書き出していく。
・種族 人間
・年齢 15才
・出身地 転生
・メイン武器 刀
「………………………………出身地はこれでも平気なのか?」
「はい、問題ありません。転生者なんて沢山いますから。出身地に困る人間は大抵そうですから。ですので出身地には空白でも許すことはあります。ダンジョンを攻略してくれて、尚且つ問題を起こさなければ元犯罪者だろうがなんだろうが歓迎しますからね…………………」
そう言った受付嬢は私に玉を渡してきた。おそらくそれが『講習玉』なのだろうと思いながら受付嬢の方を見てみると、受付嬢はこれを最低でも5項目は見てくださいというアイコンタクトをしてきたので、それに従うことにするのだった。
………………………………結局、『講習玉』の中の講習の内で見る事にしたのは8項目だ。……………………一つの講習が5分で終わるため、40分程拘束されるが、それ位の時間ならば問題ないと思える。この世界の常識や、何日も講習に通うという事をしなくてもいいのも魅力だしね。……………で、受ける事にした講習は以下の通りである。
『魔物と獣の違いについて』
『ダンジョンで倒したモンスターの処理について』
『ダンジョン内で受けるクエストについて』
『ギルドレベルについて』
『ギルド内での売買について』
『スキル修得訓練所について』
『ダンジョン内で死体を確認した時について』
『ダンジョン内での犯罪について』
ここでの常識が無いなりには考え抜いて気になる項目や必須だと思える項目を選んだ結果であるので、この後に知らない事や検証しなければならない事があっても仕方が無いかもな………と思いながら、私は『講習玉』を再生するのだった。




