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レア職でも【うんこマン】呼ばわりは嫌なので、転職ガチャの為にチートクソスキルで金策する!  作者: 粉みかん汁


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第二話 ヤケクソ固形燃料

 俺に金運はあったようだが、ガチャ運は相変わらずクソだった。

 転職ガチャをいくら回してもうんこマンにしか転職できないのだ。


 もうこうなりゃヤケクソだ!

 食費を削ってまで転職ガチャを回した俺はあっさり倒れた。


 介抱してくれたのは、はじめての転職ガチャを担当したあの神官だった。

 神官に俺の体調を心配されると同時にマジギレされたので、食費を削るのはさすがにやめた。


 それでも俺は転職ガチャを回し続ける。

 いくらレア職でもうんこマン呼ばわりは俺のプライドが許せねぇ。


 順調だった俺の肥料事業だったが、ついに終わりの知らせがやってきた。

 地方で原因不明のビョーキが少しずつ流行り出したのだ。

 

 地方の人々は困惑していたが、うんこマンの俺はすぐに原因を見抜いた。


 きっかけは、俺がクソ安く提供していた肥料代すらケチった地方住みのバカだ。

 俺の肥料を真似して作ったものの、出来が悪すぎてやらかしたらしい。


 熟成不十分だと人のうんこ由来の肥料は見えないビョーキまみれになるからなぁ。


 家畜のうんこよりも人のうんこの方が、人に感染しやすい見えない魔物がうようよいるというのに。


 ましてやその粗悪な肥料で口に入れるものを栽培するとかクソアホでしょ。

 その点俺がつくる肥料は完熟していてクリーンだし、別に俺が悪いわけではないんだが。


 人のうんこ由来の熟成不十分な肥料がビョーキの原因だと知ったらどうなるか。

 俺まで非難の槍玉に上がって信用を失うかもしれない。


 肥料王の名声がビョーキで失墜すれば、歴史にビョーキうんこマンという汚名でも残しかねない。


 肥料事業から撤退しよう。

 とはいえ、うんこの引き取りによって中央の衛生問題は改善傾向にある。


 フォローなしでうんこの引き取りをやめたら、衛生問題悪化で俺がクソのような悪者にされそうだ。


 俺は肥料王としての影響力とうんこマンとしてのクソ知識を行使。

 中央のお偉いさんに札束ビンタをかまして下水処理施設をつくることにした。


 うんこの引き取りと画期的な下水処理施設で衛生問題を解決した俺は、国に大々的に表彰された。


 衛生問題に長年悩まされていた国民は、俺のことをさすが下水王と褒め称えた。


 ……まぁ肥料王としての名の代わりに、下水王としての名が売れたからいいか。


 人のうんこ由来の熟成不十分な肥料を使ってた一部の地方は見えない魔物で滅んだけど、俺まで責任追及されなかったし。


 下水処理施設の建設費用は肥料事業を売り払って対処した。

 それでも肥料事業の売却資金は余りまくっている。


 この金で転職ガチャ回そ!

 もはやプライド以前の問題で、俺はすっかり転職ガチャ中毒になっていた。


 余った肥料事業の売却資金を全て転職ガチャに注ぎ込んだ。

 俺は無一文のうんこマンになった。

 クソが。


 優しくなぐさめてくれた神官から高い酒をタダで恵まれたので、俺はやけ酒した。


 翌日。

 酔いが覚めて頭が冴えてきたので、今後どうすればいいか考える。


 レア職でもうんこマン呼ばわりは嫌なので転職ガチャを回したい。

 だが、クソ世知辛いことに今は金がない。


 肥料事業ができないなら、別の事業を立ち上げて金策するしかないだろう。


 俺は燃料事業を立ち上げることにした。

 うんこを固形燃料にして売るのだ。


 下水処理施設の権利を独占している為、実のところ利用料という名目で定期収入はある。

 が、転職ガチャを回しまくるには全然足りない。


 更なる金策の為、下水処理施設に流れてきたみんなのうんこを私物化して利用するつもりだ。


 下水処理施設に溜め込んだうんこを、うんちスキルで脱水&蒸し焼き状態に調整して固形燃料が完成。


 試しにつくった固形燃料を火の中にぶちこんでみる。

 ……燃える時に少し出る煙もクソ臭くはないな。

 うん、これなら大丈夫でしょ。


 下水王として名高く世間から人望も集めていた為、固形燃料の売れ行きについては初期から好調だ。


 固形燃料の材料である人のうんこが、一年中安定供給できるのが強いわ。


 木炭用の木を切るために森林に入ったり、石炭を掘るために鉱山に入るのは魔物に襲われて危険だし。


 輸送路から外れたところを通ると、魔物からの護衛を理由に輸送費が上乗せされるからなぁ。


 俺が作った安くてよく燃える固形燃料は国に広まった。

 今では国の中央だけでなく地方のすみずみまで俺の固形燃料が行き届いているぞ。


 俺の固形燃料はクソ臭くないと火で煮炊きする老若男女から大好評。

 肥料と違って固形燃料は家の中で燃やして使うことが多いから、クソ臭いか否かは重要だ。


 うんちスキルをもたない誰かが人のうんこで粗悪品を作っても、クソ臭くて使えないからな。


 家畜のうんこは再び肥料でよく使われるようになった分、固形燃料の原料として回ってこない。


 ライバルが固形燃料事業に参入しようにも不可能なのだから、人のうんこを下水処理施設で独占する俺の一強だぜ。


 俺は燃料王として名が売れてきて、世間で一躍時の人だ。


 相変わらず職業はうんこマンのままだったけどな。

 転職ガチャ中毒だから、また転職ガチャ回せると思える俺の心が末恐ろしくもある。


 それはそれとしてレア職でもうんこマンはクッソ嫌だけど。


 ……なに? 大スクープ?

 俺の職業がうんこマンである事実を新聞社が突き止めて、世間にすっぱ抜いただと?

 くたばれクソが。


 俺は新聞社に裁判を仕掛けることにした。

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