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レア職でも【うんこマン】呼ばわりは嫌なので、転職ガチャの為にチートクソスキルで金策する!  作者: 粉みかん汁


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第一話 あなたの職業はうんこマンです

 人は生まれつき無職だ。


 人が自力で飯を食ってクソして生きていく為には、職業が必要不可欠。

 無職が嫌なら、職業神殿で転職ガチャを回して転職するしかない。


 転職石を消費してガチャ運がクッソ良ければ、神官のようなホワイト職にありつけるだろう。


 ガチャ運が悪ければ、きつい・汚い・危険の三要素が揃ったクソのようなブラック職もありえる。


「──転職完了しました。あなたの職業はうんこマンです」


「うんこマン!?」


 はじめての転職後、職業神殿で神官から渡された俺の履歴書を確認する。

 履歴書にある職業欄の最終更新部分には、うんこマンとハッキリ記載されていた。


 両親が死んだから働くしかないとはいえ、これなら無職の方がマシだった気がするぞ。


 つーか、うんこマンってなんだよクソが。

 悪口かよ。


 国の制度で、無職に無料配布される転職石は一回分だけなんだぞ。

 無料の転職石を使うとガチャ運クソになるとかあるんだろうか。


「……神官、これ今すぐまた転職できるか?」


「献金していただけるのであれば転職は可能ですが」


「金ならまだある。やってくれ」


 まぁ仮にブラック職に転職してもうんこマンよりはマシでしょ。


「──転職完了しました。あなたの職業はうんこマンです」


「クソが」


 いくらなんでもガチャ運が悪すぎる。

 クソッ、うんこマンからうんこマンに転職する可能性はどれぐらいだ?


「転職先はランダムですから。私もうんこマンなんて職業初めて知りましたし、レア職ですよきっと。そう悲観されることはないかと」


 わーいレア職だやったぁ──なんて思うわけねぇだろうがッ!


 ふざけてんじゃねーぞクソが。

 もうちょっとまともな名前の職業なんていくらでもあるだろうが。


「じゃああんた、俺と立場変わってみるか?」


「嫌ですようんこマンなんて」


 本音がクソほどダダ漏れじゃねーか。


「ええい次だ次! 次こそマシな職業に就くぞ俺は」


 まぁさすがに三連続でうんこマンはないでしょ。

 ……ないよね?


「──転職完了しました。あなたの職業はうんこマンです」


 ハイクソォ!

 次だ次ッ!


「──転職完了しました。あなたの職業はうんこマンです」


「クソガチャッ! クソガチャだねッ! これあたり入ってないよ!」


 うんこ! うんこ! うんこ! うんこ! うんこーッ!


 その後。

 度重なる転職ガチャでクソのようなガチャ運を発揮し続け、転職石の購入資金はあっさり枯渇。


 床に寝転んで駄々をこねて発狂した職業うんこマンの俺は、職業神殿からつまみ出されたのだった。

 クソが。



***



 とはいえ、うんこマンはレア職らしいからな。

 働いてみたら案外マシなんじゃないかと気持ちを切り替えた俺は、現実に打ちのめされた。


 ないのだ。

 そもそも働けるところが。

 面接どころか書類選考の時点で通らないのはクソやばいよ。


 ……うん、これやっぱりうんこマンという職業名が悪すぎるな。


 そりゃそうだ。

 雇ったら職場のイメージダウンに繋がりかねない。


 レアすぎて需要の範囲からも外れたうんこマンを必要としている仕事は現状なかったよ。


 まぁ当然だな。

 仕事に合った職業持ちじゃないと、職業に内包されている知識とスキルを活かせないし。


 雇用主からしたらタダで雇えるわけじゃないしな。

 俺だって雇用主と同じ立場ならうんこマンなんて雇わない。


 どこかで働くには別の職業への転職が必要だ。

 転職しようにも転職ガチャを回すのに必要な転職石の購入資金がない。

 なにかしらの形で金策をする必要があった。


 仕事としてうんこマンの需要がないなら、俺が需要を作り出すしかないだろう。

 幸い、うんこマンな俺にはうんこを活用するクソのような力が宿っている。


 俺は家を担保に銀行から借金して、肥料事業を立ち上げることにした。

 人のうんこを引き取って肥料にして売るのだ。


 商人の子として生まれた俺には、国の中央と地方を行き来した経験がある。


 中央では未処理のうんこが川に垂れ流しにされ、衛生問題になっていることを知っていた。


 地方には家畜のうんこを肥料にして田畑にまく文化があるのだ。

 人のうんこからできた肥料でも受け入れられる可能性は高い。


 俺がつくった肥料は飛ぶように売れた。

 なにせ、うんこの元手はタダである。

 中央だと良いものを食べているからうんこの栄養も豊富で、地方のうんこより栄養が多い。


 人のうんこが金になることを知ってライバルが参入してきたが、俺の競合ではない。


 本来うんこを発酵させて肥料にするには時間が必要ではあるが、俺にとっては問題ないな。

 うんこマンの俺には、うんこの状態を調整できるうんちスキルがある。


 うんこにうんちスキルを使うだけで即座に完熟した肥料ができるのだ。

 供給能力でライバルに負けるわけがないだろ。


 肥料事業で俺は大金持ちに成り上がり、銀行から借りていた金も完済した。

 これからは人を雇って、肥料を地方に運ばせてしまおう。


 その後も、肥料事業はどんどん成長していく。

 いつしか俺は肥料王と呼ばれるようになり、新聞の一面を何度も大きく飾った。


 高給取りのホワイト職よりも莫大な金が転がり込んでくるし、変な笑いが込み上げてくるな。

 俺、うんこマンなんだぜ?


 すぐ転職ガチャを回せるように、職業神殿がある中央の一等地に商店兼家を建設。

 これで職業神殿に移動する時間が減るし、空いた時間で転職ガチャが回しやすくなるな。


 今から早速、転職ガチャを回しにいくぞ!

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