【064.休暇・その後】
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「若返ったみたいね」と室長。
「あはは」
調査旅行を終えた翌日、事務室で室長に報告した。
報告書も提出する。
「あら、ちゃんと仕事をしてきたの?」
「ちゃんと、と言えるかどうかわかりませんが、それなりに」
「そう。見させてもらうわ」
テオとマリーンが、お土産を配って歩く。
「それで夏期休暇はどうする予定かしら?」
「今のところ、なんの予定も」
「そう。部下のふたりも?」
「ええ」
「とにかく申請はしておいてね。どうする予定がなくても」
「わかりました」
3人で話し合う。
だが、3人ともなんの考えもないものだから、考え込んでしまった。
「パオロ、これ、4人分の請求があるけど?」と室長に声をかけられた。
「ああ」とテオが答える。「こちらの知人に現地の案内を頼んだんです。いけませんでしたか?」
「そうねぇ……あまりいいとは言えないけど」
「でしたら」とオレ。「その人の分は、私が個人的に支払います」
「どうして、パオロが?」
「私の知人なので」
「なるほど。いいでしょう。今回は請求を受け付けます。次回は別にしてね」
「ありがとうございます」
3人で話し合った結果、文化院のほかの人間が休み終わったあとに取ることにした。
「調査旅行のすぐあとに、すぐに休むというのも気がひけますしね」
テオは、そう言うと、夏期休暇の申請書を室長に提出しに行った。
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