【012.……だろう】
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地図にあるポイントの確認を終えた。
結構な日数がかかった。
そのあいだに狩猟用の道具を作った。
主に弓矢だ。
それから網。
糧食は、すでに食べきっていた。
だから自分で狩るしかない。
なんとか草食獣を仕留め、その肉を食べた。
生でも食べたし、火で焼いても食べた。
調味料が欲しいところだ。
そこで海の水をボトルに汲み、火のそばに置いて、水分を飛ばした。
海の塩分を調味料にするために。
本当は火にくべたいところだが、ボトルが変形してしまうのはわかっていた。
このボトルは、水を汲んでくるのに貴重な容器だったので、変形させたりなくしたりするのは、避けたかった。
こうして出来上がった塩分(少量だが)を肉につけて、食す。
やはり、この方がうまい。
食料となるものの幅が増えるのは、いいことだ。
魚介類は海がしけたりもするし、その日によって、漁獲量が変化する。
草食獣は、仕留められるかどうか、という問題もある。
どちらかが豊作なときに保存食を作っておくことにした。
魚介は、開いて、天日干し。
草食獣は、海水につけて、天日干ししたり燻製にしたりしてみた。
ふつうなら捕食獣の心配があるのだが、この島に捕食獣は一種類しかおらず、また食す草食獣も一種類だけという変わった獣社会を構成していた。
つまり、それだけを警戒しておけばいい、という環境なのだ。
食料は、魚介と肉だけではない。
果実も豊富だった。
それらを食す獣もいるが、大きくはない。
その獣を捕まえて、食べることもできる。
この島最大の捕食獣は、人間だった。
しかも今は、オレひとり。
ほかの6人がいたとしても、悪くない世界だろう。
ある意味、楽園だ。
~'15.07.08(水)~
どうして、5人は、この島を出ていったのだろうか?
ひとりを殺してまで。
ここを出たからといって、ほかに移り住んでもこの惑星から出ていけないのなら、どこでも一緒だろうに。
それにほかの土地に行けば、肉食生物がいるだろう。
そうなれば、それとの戦いになる。
あるいは、人間に殺されるかもしれない。
この惑星は、囚人ばかりだ。
彼らのルールが支配する惑星だ。
ここにいれば、生きていける。
そのうちに新しい囚人も来るだろう。
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