ゴブリンの集落
ガサリ、ガサリ、と木々が揺れる音がする。もちろん、音の原因は僕だ。周囲にいるウサギなどの動物も耳を立ててこちらを見るが、僕の姿には気づかない。
あの後結局僕はゴブリンを50体程倒してレベルも5上げていた。
ゴブリンのいた方に向かえばゴブリンの巣みたいなものに当たるのではないか、そう思ってのことだ。その予感は、見事的中した。
「あった」
見つけたのは車一台通れそうな大きな洞窟。そこから2~3匹のゴブリンが集まって出入りしていた。ゴブリンの巣だろう。
後の行動は決まってる。
僕はそのまま、ゴブリンの巣に侵入した。
「うっわ...」
ゴブリンの巣に入ったとき、一番始めに感じたことは、臭い。この一言だった。そこかしこに糞尿が垂れ流しになり、悪臭を放つ。以前ここに来て殺されたのか、人の死体まであり、死臭を放っている。
「あとで連れ出してあげなきゃ・・・」
死体は死体でも、もとは人間。ならば家族だっていただろうし、せめてもとの町へ戻してあげたかった。そんな追加事項も考えながら、ゴブリンとすれ違いつつ洞窟を進む。今ここで殺してしまうと、下手に警戒されておそらく奥にいるであろう存在を殺せなくなってしまう。だからじっと我慢する。
そのまま進んで行くと、洞窟の奥へとたどり着いた。そこには、ゴブリン達が焚き火を炊いて集まっているだけの簡素な巣があった。よく奥を見てみると、何か大きな影が見える。それに対して僕は『簡易鑑定』をかける。
ーーーーーゴブリンジェネラルーーーーー
見つけた。
名前からおそらくゴブリンの上位個体。体はゴブリンより一回り大きく、鎧のような筋肉を持っている。
「よし、殺ろう。」
意を決して、奥へ進む。ゴブリン達にあたらないように気を付けてゴブリンジェネラルに近づく。そしていつも通りにーーー
サクッ
喉を掻き切った。それだけでいい。ゴブリンジェネラルは即死する。
「ぐぎゃぁっ!?」
目の前で突然殺された自分たちの親玉がいなくなったことに下っ端たちは大慌てする。ここからは殲滅戦だ。僕は武器の形状を槍と斧を合体させたような武器、ハルバードのような形状に変える。それを横に薙げば一気に三匹のゴブリンの胴体は真っ二つになる。
ゴブリン達の残党はすぐに死に絶えた。
「ーーーふぅ。」
残敵ゼロ。もう敵は残って居なかった。
一応周囲を見渡す。そこで目に付くものがあった。
「ーーー穴?」
洞窟はまだ、続くようだ。
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