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校長先生

吸魔族→吸魔種に変更します。以前出てきた吸魔族はちょこちょこ直していきます。すみません。


喋りやすい所へ移動した。


「単刀直入に言うわ。貴方、私の学校の先生になってくれない?」


「拒否はできますか?」


「できるけど、しない方を勧めるわ」


「何故?」


「貴方にも利がある話だからよ」


利益か……思い当たるのは知識か。確かにワタシは孤児院の勉強とステラから授けられた魔法、魔道具の知識が少しあるくらいだ。だが……


「正直言って、ワタシは学がある方ではないですよ」


「そこらへんは教えるからいいわ。ウィックの坊やの娘、ステラちゃんの弟子でしょう?あの子から学んでここまでになっているんだもの、飲み込みは早い方だと思うわ。あの子は才はあっても、教えるの下手だったもの」


「……分かりやすかったと思いますが」


「そういうとこね。……この話を受けるか受けないかは貴方が決めなさい。貴方のやりたいことをやるためにも、受けることを勧めるわ」


「ワタシのやりたいこと……?」


「えぇ、貴方……ルインを倒したいんでしょ?」


「……!?」


この人は、一体どこまで……!?


「私をあまり舐めない方が良いわよ。百歳越えてから数えてないけれど……そこそこ長生きしてるのよ」


後に聞いた話だが、どうやら人族の中でもエルフ……長耳種と呼ばれる種族だとか。長耳種は人族人種に比べ、かなり長生きする種族であるそう。


「……この話、受けますよ」


「あら、もっと悩まなくていいの?」


「断ると後が怖いですから」


「そんなことないのにねぇ……受けてくれるならそんなにありがたい事は無いのだけどね」


後が怖い。これは事実。それ以外にも知識を増やせるのは願ってもないことだ。それに、はじめから受けると確信して話をしてきたんだろう。そういう感じがする。力とか、そういうもの以外で勝てないと思わされた。



────



「貴方には、魔道具学を担当してもらうわ。入学式まではあと少し。ある程度の知識は着いてるだろうから、とりあえず新入生の魔道具学基礎でどれくらいやれるか見ましょうか。余暇時間で私が直接教えてあげるから、心配しなくていいわ。……あ、あと魔道具店は話を通してあるから、店番は心配しなくてもいいわよ」


……敵わんなぁ。


「貴方の職場はここよ。ここで授業の準備とかをしなさいな……。あ〜そうそう、もう既にここ人がいるから仲良くしてね」


「わ、分かりました」


「じゃあ、また後でね〜」


そうしてカレイドさんは去っていき、目の前の扉を叩く。


「入って良いですよー」


そう言われて、扉を開ける。


「ようこそ、この学校へ。私はクレムと申します。貴方とは、是非魔道具について語らいたいと思っていたんですよ。歓迎します」


桃色の髪が目立つ、クレムと名乗る男がそこに居た。


「クレム……さん?」


「敬語は結構ですよ。あぁ、いや私のはクセですので気にしないで頂けると有難いです」


「……分かった」


「それは良かったです。校長から、貴方にこの学校について色々教えてくれと頼まれていますので、早速教えていきましょうか」


まず、この学校は複数の貴族の出資によって成り立っているそう。だから貴族の子はある程度特別扱いが必要なのかと聞いたらそういう事はしないでいいらしい。親に平等に接してくれと頼まれているようだ。それ以外にも、時間割や給食、教室の位置などを教えてくれた。


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