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第243ターン オレっち、リムジンで瓶コーラ

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

「ほら、遠慮しないで飲みなさいよ。まあ、お行儀の良いお嬢さん方ね。」


 やっぱりアルコールは未だ早いものね、と少し戯けて笑ってみせるMs.キョーコ。アラフィフと思われる容姿はその人生を反映してか、年齢以上のものがある。


 なので笑っていてもどこか凄みがありクー子ら現役JKからすればむしろ恐怖が先に立つ。


「モリ、この貞淑なお嬢さん方に温かいカフィを出してあげて。あ、ミルクとお砂糖忘れないでよ。」


 Ms.キョーコが弟のMr.モリに命令する。カフィとはおそらくコーヒーのことだろう。


「ボーイ格ゲーちゃん、あなたは何にする?好きなもの言いなさい。」


 今、純とクー子、そして秀子デコ美都子ミッチは高月が運転するリムジンの中に居る。6メートルはありそうな特別仕様の高級車はMs.キョーコの持物で後部座席はワインレッドの革張りで六人ほど座ることが出来る。


 バー付きの車に乗った事などない労働者諸君の子弟たる純たちは呆気に取られて言葉が出ない。そこでちょったお酒飲んでみる?なんて言われても返答のしようがない。


「、、じゃオレっちは瓶のコーラにしてくれ。コーラは瓶じやあねえと始まらねぇ。」


 草薙神社付近から車で移動すること30分ほどか。観光地となっているテラスにリムジンMs.キョーコ号が停車する。


「さぁ着きましたよ、皆さん。まぁ日の出までは時間があるから、しばらく車内で休んでは如何ですかねぇ。Ms.キョーコ、よろしいでしょうか?」


「もちろんよぉ!こんな可愛いベビーたちを元旦の寒空に放り出すことなんで出来ますか?冥王ハデスでも躊躇するわきっと!」


 と、Ms.キョーコは大きな声を上げると、純らにニッコリと例の凄みのある造り笑顔で少しお休みなさい、と仮眠を進める。


「おっといけない!これでは眠れないわね。」


 Ms.キョーコの趣味か、さっきから車中に流れていた英語だかドイツ語だか?の古臭くて暗い歌をMr.モリに命じて止めさせる。


 リムジンの中に静寂が訪れ、純はアーサーとの対戦までしばらく仮眠することにした。


つづく 

人物紹介


・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さは病やまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

 元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 う盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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