第195ターン 危うし、テコンドーの可愛い悪魔!
格ゲーマーの始祖、日乃本 尊。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!
第二戦目にハシタカ名人像?が選んだキャラは相撲レスラー、エド主水。対する柚葉はあえて韓流バッドガールのジュリーを選んだ。
早速、対戦が始まる。突然、エド主水が人間魚雷の如く、頭からドラゴンロケットよろしく突っ込んでくる。これを垂直ジャンプでかわした柚葉・ジュリー。
そしてジュリーは不規則のジャンプを繰り返して、エド主水を挑発してみせる。序盤戦、中々接触しない二人のバトラー。このスゥイングしない展開に満足げなフェイマス格ゲーマーファイブ。
とりわけ柚葉のメンター、ゲーセンヤンキーのまじくんは何度かコクリと肯きながら独りごちる。
「それでええんじゃ、エド主水にはヒットアンドアウェイが常道じゃ。さあて、どう攻め口を探すか、、」
「オイッ、makoちゃん!柚葉の奴、飛んだり跳ねたりしてよぉ。ありゃ何してんだ?」
純が長い睫毛のコーチmakoにレクを求めると、あれは千ツッパリ対策やとしたり顔のmako、そしてニヤリ。
「あれは千ツッパリ、エド主水の必殺技対策やの。正対したら突っ張りの嵐に合って一溜まりもないで。」
「成るの程や、、そもそもハシタカ名人はシューティングゲームの猛者で、連射の手練れ。つまりボタン連打攻撃が得意中の得意ってワケなんやな!」
近代ビデオゲーム史に明るい万吉少年が見解を披瀝すればチーム夢原の本格派、比留多 恭介がこれに続く。
「千ツッパリもボタン連打攻撃、これにハマれば最前のチャン・リー百発蹴の餌食になったキャリーの二の舞いとなる也。」
派手に見えるも堅実な防御法でエド主水を撹乱する柚葉・ジュリーだか、如何せん攻撃の糸口を見つけることが出来ない。
と、その時、やや不用意にエド主水の距離に入り込んでしまった柚葉・ジュリー。待ってましたとばかりに攻撃ボタン連打技がジュリーを襲う。危うし、テコンドーの可愛い悪魔!
つづく
人物紹介
・日乃本 純 ひのもと じゅん
本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。
・む〜ど
純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。
・mako まこ
純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。
・クー子 くーこ
純の親友。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。
・花崎 蘭子 はなさき らんこ
高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さは病のレベル。
・比留多 恭介 ひるた きょうすけ
元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。
・佐久間 柚葉 さくま ゆずは
盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。
・先生 せんせい
リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、
・阪田 万吉 さかた まんきち
大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。
・アンコールズ あんこーるず
格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」
・日乃本 尊 ひのもと たける
純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、




