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第183ターン 対戦!比留多VS柚葉?

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾! 

 静岡県東部、港町の中心市街地の再開発事業の頓挫、そしてお流れになっと相応の立ち退き料。これが柚葉ゆずはの佐久間家に大打撃となった。


 「、、柚葉、さっきも言うたけどな、この比留多くんはわれを陥れたりする気は無かったと思うんじゃ。」


 柚葉の静岡時代の師匠、ゲーセンヤンキーの空気感漂うマジくんが諭すように語りかける。しかし兄事する先輩の言にも耳を傾けない柚葉。


「今な、顔見てハッキリと思い出したけどな、この兄ちゃんやったわ、あの夜に柚葉をずっと待っていた高校生は。」


 マジくんの言葉に比留多 恭介も思い出したようだ。柚葉が去ったあの日あの夜、アーケードのロードバト2*で自分をボコボコにした相手を。


「あ、あなたは、、あの時の、、」


「そうじゃ。あの時のヤンキーじゃ。」


 マジくんとの短いやり取りで比留多はあの夜の途方もない寂しさを思い出す。そしてこちらを睨み続ける柚葉の誤解を解きたいと言葉を探している時に、意外な人物がこの修羅場に割って入る。


「汝らは拳を合わせない限り、分かり合えないのだろう。」


 なんとあの美豆良みずらの幼児、ヨミノナビ丸が比留多にコントローラーを突きだしている。さぁ、対戦しろとけしかけている。


「オイッ、ニヒル!辞めておけ!」


 動物的直感に優れる純が本能的にこの対戦を物申す。彼も何かを感じているようだ。


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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