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第182ターン 恭介と柚葉、50円の恋

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾! 

 地下迷宮ラビリンスに著名格ゲーマー5人の揃い踏み。すなわち、む〜ど、mako、港区マリー、マジくん、きどきのフェイマスファイブだ。


 F5が参集したのは他でもない。伝説のハシタカ名人像に封印された魂とテクニックのコントローラーの解放に待ったをかけたのだ。


「オイッ、みどりのmakoちゃんよ!何故、オレっち達の褒美、ハシタカ名人のコントローラーを手に入れちゃあいけねえンだ?」


 純がmakoにその訳を質すと先に答えたのはあの麗しき暴言出版社デマゴギーこと花崎 蘭子だ。


「あ、もしかして先輩方、ワタクシ達ニュージェネレーションが伝説の力を引き継ぐことを恐れているかしら?ア〜ハッハハッハ!」


「いや、そんな次元の低いハナシじやあないんだ、蘭子ちゃん。これは、、」


 む〜どがたしなめるように対戦保留の訳を説明しようとした時、その前に、とmakoが話題を切り替える。


「恭介クンと柚葉ゆずはちゃんの問題、先にそれから片付けへん?」


 大阪の理系女子リケジョは情に厚い浪速っ子でもある。チーム夢原の一員である比留多 恭介の名誉を回復してやりたい、その想いが話題を転回させた格好だ。


「なぁ、柚葉ちゃん、おそらく恭介クンは柚葉ちゃんを騙したり、罠にはめたりしてないとおもうよ。」


「、知ったようなことを。てか、アンタ誰、まず名乗りなよ!」


 マイルド系ながら元ヤンらしく鋭い視線でmakoを威嚇する柚葉。すじとか落とし前とかはヤンキーが好んで用いるレトリック。彼女はその意味では王道路線なのだろう。


 しかし、そのテのハナシなら彼も負けていない、我らが熱血格ゲーマー、日乃本 純だ。


「誰ってmakoちんはオレっちのコーチでニヒル(比留多)の指導者でもあるンだ!おめえも知ってるレジェンド夢原 省吾が認める最強女子格ゲーマーだ!」


 一気にまくし立てた純、が、それを制したのは比留多 恭介、その人だった。


「待ってくれ、純!これは俺と柚葉の問題だ。」


「柚葉、、ゴメン、、俺も親父が柚葉んちのガソリンスタンドの、あの一帯の再開発に関わっていたなんて、知らなかったんだ!*」


再開発云々...スピンオフ「陰キャとヤンキー、50円の恋」に詳細


つづく 

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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