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第181ターン レジェンド格ゲーマー勢揃い!

格ゲーマーの始祖、日乃本 たける。その息子・純が格闘ゲームのプロを目指して歩み出す。涙と感動の格ゲー青春小説第二弾!

 間違いない、あの声は恭介だ!比留多 恭介だ。柚葉ゆずはが振り返ると、そこには1年前の夏にごく短い時間を共有した、あの比留多がいる。 


「おッ、ニヒル!何でここに?渋谷から戻ってきたのかよ?」


「日乃本 氏、細いハナシは後だ。その巨人像との対戦は、、避けた方がいい也。柚葉どの、止める也!」


 ここまで駆けて来たのか、比留多は息を切らし、膝に手をついている。そこに続々と関所の門番だった名ゲーマー達が集まってくる。


「お、港区マリーのオバハン!ゲーセンヤンキーのマジくん、そしてIQゲーマーのきどきまで!皆さん、どないしたんや?!」


 万吉少年が驚きと再会に頬を上気させて言うと、オバハンはないだろと港区マリーが呵々大笑する。IQゲーマーきどきがメッシュ入りの前髪をかき上げながら続ける。


「いや、仲間に請われて追って来たんだ。」


 そう言って立てた親指で後方を指さすとそこにはチーム夢原のダブルコーチ、む〜どとmakoが居並んでいるではないか!


「オイッ、助平河童エロガッパ!おヌシらは皆知り合いなのか?」


 オイオイ、エロガッパはないだろ、といいつつむ〜どが言うには皆はレジェンド格ゲーマー夢原 省吾の仲間達とのこと。そして間に合って良かったとも言う。


「この業界は意外と世間が狭いんや。みな、夢原さんの後輩みたいなもんなんや。」


 長い睫毛のmakoが純に向かってニッコリと微笑む。5人の日本を代表する名ゲーマー達が地下迷宮ラビリンスに集結しているのは中々に贅沢な光景だ。


 そんなシンパシーが漂う空気感の中で鋭く敵意に満ちた目で比留多を睨みつけている佐久間 柚葉。その怒りが噴出する。


「、、比留多、よくも私たち家族を騙してくれたな!」


 突然の告発に混乱の極に至る比留多 恭介。あの夏の淡い恋心に冷水をぶっかけられて訳が分からない。


「、、ちょ、ちょっと待ってくれ!俺が君たち家族を騙したってどういうことだよ?」


 いつもの一人称は"小生"、相手には殿の敬称、そして語尾は"也"で結ぶ独特の何意識か分からないイキりを忘れる狼狽ぶりだ。


「柚葉さん、、柚葉は何か勘違いしている!」 


つづく

人物紹介

・日乃本 純 ひのもと じゅん

 本作の主人公。高校二年生。事故で障がいを負い格ゲーでリハビリする中、自分が格ゲーのサラブレッドと知りプロを目指すことに。空手家リョウの遣い手。一人称はオレっち。


・む〜ど 

 純が属するチーム夢原のヘッドコーチ。日頃はちょっとエッチなお兄さん。実は人格者のプロゲーマー候補。


・mako まこ

 純が属するチーム夢原の女コーチ、長い睫毛が印象的なチームのアイドル。北大阪出身の理系女でもある。プロになるか大学に残るか思案中。


・クー子 くーこ

 純の親友マブダチ。児童クラブ時代からの付き合い。ハイカラな東京言葉を使うが、実は関西出身。本作では他ゲームからのゲストキャラ、舞妓を使う。


・花崎 蘭子 はなさき らんこ

 高慢ちきな美少女JK。純の元相棒、花崎 誇の妹。前作では純らに敵対していた。口の悪さはやまいのレベル。 


・比留多 恭介 ひるた きょうすけ

元蘭子の親衛隊長。ニヒリストを気取り文学をこよなく愛する格ゲーマー。一人称は小生。変な髪型の米兵、ゲイルの遣い手。


・佐久間 柚葉 さくま ゆずは

 盛岡のフリースクール、リスタートゲーミングの不思議系エースプレイヤー。比留多に強い敵意を抱く。ムエタイ戦士のガッドや米兵ゲイルの遣い手。元ヤンでもある。


・先生 せんせい

 リスタートゲーミングの主催者。行き場のない若者達をゲームで連帯させ、社会復帰させるNPO活動をしているのだが、、


・阪田 万吉 さかた まんきち

 大阪の格ゲーチーム、難波ドテRISEの切り込み隊長。キャラのジャンプ力を活かした通天閣殺法が得意。苦労人のようだ。


・アンコールズ あんこーるず

 格ゲー常任理事国のエースプレイヤー。元地下アイドルで格ゲープレイヤーとしてメジャーデビューを目論む妄想癖のJK。口癖は「アタシの想像力では〜」


・日乃本 尊 ひのもと たける

 純とその姉の音々の父。格ゲー黎明期の知る人ぞ知る英雄。純は既に死んだと聞かされていたが、、、

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