⑰ストーム編1
ストームの祝勝会。
「金はふんだんにある」
五十嵐がトンデモ計画発案
私の名前は五十嵐。祝勝会で戦争の勝利を祝う武闘派組織のトップだ。
先日まで我々は極道組織千代田会と全面戦争を繰り広げていました。最終的に手打ちの申し入れがあったので山梨県に計算して飛ばしたら見事に関西連合に潰されました。私も勘が良いようだ。しかし、不都合なことが1点。それは刀倉の行方。関西連合の連中に襲撃を受けて逃亡したと聞きましたが…
まぁ良いでしょう。今は楽しんでおこう。
「乾杯!!」
トップ2の今川が音頭をとる。
「すげぇ、高級肉だぁ。久しぶりだぁ。モグモグ……」
「気に入ってくれたようで良かったです。」
「リネイル。貴様はもう少しわきまえたらどうだ。」
「まぁ良いではないですか。ライアンさん。」
「それにしても、こんな高級料理。どうやって準備したのですか?」
「どうやって?何を言ってるんですか。我々は関東を統一したのですよ?」
「金が有り余ってるのですね」
「はい」
そう。この戦争で関東のほとんどと福島県をシマにすることができた。だから黙っていても金がガッポリ入ってくる…愉快なものです。だからこそ次の目標は達成したいしさせなければならない。
それは…SA日本支部を傘下に置くこと。
あの時無理と思われたこと、今は実現可能だ。
さらに武闘派を取り込んで日本を統一してみせる。
そして、苦しみのない楽園へ……
***
「…そうですか。」
「どうしました?」
私が電話の内容を聞いて怪訝そうにしたら今川が尋ねてきた。電話の相手は情報屋。内容はあの刀倉が龍神に加入したということだ。龍神とはストームから離反した…いわゆる裏切り者が作った組織です。構成員のほとんどは元千代田会傘下の人間らしいです。
「龍神に刀倉が加入したらしいです」
「なんと…」
「心配無用。あの千代田会をたった一人でボロボロにした結月を奴らの本拠地、熱海に派遣しました。」
「…それなら龍神壊滅は片隅でできそうですね。しかし、懸念すべきことがあります。」
「ほう。なんでしょうか」
「奴らが熱海から東京に攻撃を仕掛けてきたとき…
真っ先にこのアジトに攻撃を仕掛けて来る可能性があります。奴らはこっちのアジトの場所など全て理解している。熱海にもう何人か戦力を置いた方が安定して龍神を潰せるかと…」
さすが策士今川だ。痒いところに手が届く。
「確かにそうですね。では、2名ほど武闘派を派遣しましょう。」
「誰にしますか?」
「武田と王虔です。」
「…あの2人ですか」
「武田にはもっと鉄火場を知ってもらいたい。王虔は暗殺一族の長男。十分な戦力になるでしょう」
「わかりました」
これで熱海に鎮座する龍神を消す戦力は結月、武田、王虔の3人となった。
私もそろそろ鉄火場に出たい。場合によっては私が出向いても悪くない…
そして武田と王虔を呼び出した。
「2人には龍神壊滅に一役買っていただきたい。熱海で結月と合流してください」
「わかった。今度はヘマしねぇ」「承知…」
「それと結月に伝えておいて欲しいことがあります」
「なんだ」
「北村を優先しろと」
「わかった」
北村とはS工業高校を襲撃していたときに出くわした同級生だ。我々への復讐に燃えて日々努力を積んでいるようだが、化ける前に早く消したい。今なら分かる。あの手の人間は化ける…
ここに出る人物等は全てフィクションです。
次回⑱関西連合編 国と戦争?!




