⑫ST戦争5
御前会議に呼ばれたストームの五十嵐。
圧倒的な存在感を放つ御前。日本の大統領とも呼ばれている。まさかの御前に気に入られる。
千代田会の刀倉。始動。
俺の名前は遠藤。死の淵にいる千代田会の武闘派だ。
ここで部南と激突していた
しかし、
「これでしまいだねぇえええ!!!」
「ぐぉおおおおお……」
普通なら動けなくなるぐらいのダメージを負った。
だが、まだ仇は取れていない……死ぬわけには…!!
ヤツは牛久の方へ向かった。
牛久は岸田には恐らく勝てないだろう
「申し訳ない……」
あとは刀倉の兄貴に任せて俺は帰還する!
俺は地面を這いながら電話をかける
「やられた…助けに来てくれ…………」
「兄貴?兄貴ぃいい!!」
舎弟が来てくれるが間に合うか?…
数分後
「ダメだ…痛えわ……」
血を流しすぎた。内蔵もぐちゃぐちゃだ。動けるのがおかしいぐらいだ。
俺の意識は闇の中に落ちた
すると
「兄貴ぃいいい!!!」
舎弟が来てくれた
「何て怪我だ!すぐに闇医者へ!!」
そして俺は闇医者に担ぎ込まれた
医者の顔は険しかった
「…辛うじて心臓が動いてるが、もう目を覚まさないかもしれんな、」
そして数時間に及ぶ大手術を終えた
「……調子はどうですか?兄貴」
「ああ。なんとかな」
俺は当分動けないだろうが一命を取り留めた
手がずっと震えている。治ると良いのだが…
「刀倉の兄貴。あとはよろしくお願いします。」
あとは刀倉の兄貴にやってもらうしかない。
ちなみに牛久は岸田に盛大に殺されたらしい
***
私の名前は五十嵐。ストームのトップをやっているものだ。
「清水さん。九条さん。明日会合があるので護衛をよろしくお願いします。」
「承知しました」
「了解です。ちなみになんの会議なのですか?」
九条が質問した
「御前会議です」
「御前会議?」
「はい。御前会議とは政界の頂点、日本の大統領とも言われる御前とその手下の大物政治家との定期的な会議のことです。黒岩さんに誘われました」
「なるほどです」
次の日
「ほう。ここが御前の屋敷か…」
私たちが目にしたもの。それは
森の中にある巨大な和風の屋敷だった。
「フフフ…御前…。正体不明の男。実に魅力的だ。」
そして屋敷の中に入る
「ようこそおいでいただきました。」
そこには和服姿の召し使いがいた
「こちらへどうぞ。」
しばらく歩いて通された部屋…
「おお…流石にでかいな」
九条が目を見開く
そこには畳の大広間が広がっていた
奥にはこの先が見えないよう暖簾が垂れているが恐らく向こうからは見えるようになっている。
そして黒岩さんの横に座った
「お久しぶりです。黒岩さん」
「おお、来たか。五十嵐。そんなに久しくもないが、調子はどうだ?」
「ええ。お陰さまで。」
「千代田会と戦争をしているそうじゃないか。大丈夫なのかい?」
「もちろん。勝算があるので戦争を起こしています。敵の残りの戦力は刀倉のみです。」
「ふっ。そうか。」
そして黒岩さんの隣に座っている男と目が合う。
そしてその男はテレビで見たことがある。というかこの場にいる5人の政治家はみんなテレビで見たことがある。
そしてその男。その名は…
「ええと、三輪さん…でしたかな?」
「いかにも。私が三輪だ。」
すると三輪の護衛らしき男が寄ってくる
「どうも。王愷と申します。兄上がお世話になっております。」
なんと王虔の弟だった。
王一族は中国の孫一族と日本の三輪一族を護衛する暗殺一族だ。
しかし、黒岩は極左だが三輪はそこまでの思想はない。思想ではなく役に立つかで集められているのか?私はそう予測を立てる。
そしてすぐに司会の男が号令を掛けた
「御前のお成りです。一同。礼。」
そして皆深々と土下座をした。
大物政治家たちの土下座姿。なかなか見ることはできない。
「……ごきげんよう。」
すると御前が話し始めた。
「さて、今回の議題だが…黒岩?」
「はい。こちらが新興組織。ストームのトップ、五十嵐でございます。」
そして私も挨拶をする
「本日はお呼びいただき誠に光栄でございます。」
「ほう。まだ10代に見えるが…」
「はい。17でございます。」
「まあ良い良い。私が求めるのは私の役に立つかどうかだ。私の役に立てるのなら今後も呼ぼうと考えている。」
「ありがとうございます」
「それでは本題に入ろう。お宅は極道組織、千代田会と戦争を繰り広げているらしいが、その理由を聞かせてくれるかな?」
するといきなり際どい質問をしてきた
しかし私は飄々と答える
「それは裏社会に日本全国に我々の力を誇示するためでございます。そしてあなた様に振り向いていただくためでもあります。」
「なるほどな。それで、戦局はどうなのかな?」
「良好でございます。千代田会傘下の武闘派組織3つが機能しないよう封じ込み、本体の武闘派も残すは1人です。」
「ほう。思った以上にやるじゃないか。そんなに私の力を借りたいのかな?」
……この感じ。我々の計画に勘づいている
「ええ。あなた様の力で日本の核武装を進め、再び強き国に仕立て上げたいと考えております。」
「核武装。そう来たか。黒岩も似通ったことを言っていたな。」
「はい。」
「ならば1つ条件を出そう。」
「何なりと」
私は息を飲む…
「裏社会の頂点に立って見せよ。私の看板として…」
「身に余る光栄。必ずや成し遂げて見せましょう。」
そうして会議は終わった。
帰りの車の中。
「五十嵐の親父。裏社会の制圧は一筋縄では行きませんぞ?」
清水が聞いてきた。
「無論だ。しかし、お前らのような武闘派が揃っている。不可能ではないはずだ。」
「この清水宗一郎。命を懸けさせていただきます。」
その日の夜
「シマの見回り終わったら飲みに行かない?辰巳~」
久保が辰巳と島岡を飲みに誘う。
「お前らはまだ未成年だろう」
「ええー律儀だなぁ…」
島岡は残念がって言った。
「ジュース買ってきてやるからそれで我慢しろ。」
「え!やった~!」
そしてシマの見回り終わった。
「それじゃその辺のコンビニ探して…」
そうしようと思ったそのとき。背後から1人の男が忍び寄る
「辰巳と久保と島岡だな?」
「だ、誰だ!」
島岡が臨戦態勢を取りながら叫ぶ
それにつられて残りの2人も臨戦態勢を取る。
するとその男が答えた
「死神だ。貴様らは万死に値する。故に切り捨てる。」
「島岡がナイフを持ってスタートを切る」
「凡庸な…」
島岡がナイフを振り下ろそうとした瞬間!
「1人目だ」
その男が日本刀を横に振る。
それが島岡の背骨を切断した。
「死ね」
「え?」
「て、てめぇえ!」
久保が怒り狂ってそのまま突進する
「島岡の仇!」
「待て!久保!」
辰巳が声を上げる
そして久保はナイフで男を切りかかる
「この私と切り合いか。面白い。」
そして壮絶な切り合いが始まった。
バンバンバンバンバンバンバンバン!!!
しかし、久保だけ一方的に血飛沫が舞った。
そして辰巳が援護で男に突撃する
「哀れなり…」
そうして袈裟斬りが落ちてきた
だが見える!
その斬撃は空を切る
しかし…
「うぅううう!!!」
その流れで久保に切りにかかる
次の刹那。
ブァアン!!
男の袈裟が落ちる!
「ぐはっ……!」
久保がその場に崩れ落ちる
「…」
「てめぇ!殺してやる!」
「…殺してやる?それはこちらの言うことだ。」
すると男は名乗った
「私は刀倉。千代田会所属の剣士だ。」
「刀倉…そうか…てめぇか……。今すぐ死んでった奴らに会わせてやる。」
「口の聞き方が成ってないな。」
そして刀倉が踏み込もうとしたその時!
「ぐぅううう!やらせるか!!!」
「ふん…」
なんと瀕死の久保が刀倉の足首を掴んだ。
「女。意地汚いぞ。」
「久保!なにやってんだ!」
そのまま倒れていれば生き延びていたかもしれない。
「良いから!走って逃げて!」
それでも久保は辰巳を逃がそうとした。
「しかし…」
辰巳は戸惑った
しかし久保が叫んだ!
「いいから!早く逃げてぇええええ!!!」
久保の気迫に押された辰巳はその場を立ち去った。
「くそぉ…すまない!!」
「今日は貴様で我慢しよう。」
グサッ…
刀倉の日本刀が久保の心臓を刺した。
「クフッ…」
久保は2度と動かなくなった。
刀倉は帰路に付きながら疑問なことがあった。
「辰巳…なぜ逃げた?私のあの袈裟斬り…ある程度本気で斬ったつもりだったが…」
その後辰巳が帰ってきた
「…そうですか。島岡と久保が。」
「申し訳ございません。ですが、次会ったときは必ず切り捨てます…」
辰巳の顔に鬼が宿る。が、少々勘違いをしているようだ。
「辰巳さん。死んだやつのことは気にしないでください。どうせいつか死ぬんです。それが今日起こった。それだけです。いつも通り動いてください。」
「…へ?」
辰巳は腑抜けた声を上げた
「死んだらそこまでです。肉の塊になる。それだけです。」
《…この男。悔しいとか悲しいとか無いのか?》
辰巳は今まで溜まっていた疑問が蓄積されて爆発仕掛けていた。
《もうここにはいられない。いるつもりもない。だが、まだそのタイミングではない。》
その日からストーム内部で何かが動き出していた。
ここに出る人物や場所などは全てフィクションで現実とは一切関係ありません。
次回 ST戦争⑥ 千代田会傘下が消える。




