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恨みの末路  作者: REI
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⑩ST戦争3

部南が敵舎弟を破壊。千代田会の遠藤が激怒。辰巳には攻撃が当たらない…

俺の名前は御堂蒼介。武闘派組織、千代田会を率いる組長だ。

俺は組長室で考えを巡らせる

《今回の騒動。無論五十嵐と結月には死んでもらうが、なぜこのタイミングでウチを狙う必要があった?奴らにとって何のメリットがある?まぁ、ガキの考えることだ。そんな深いこたぁねえな。しかし、あの2人を殺害しようもんなら、旧神成組の連中も出てくるだろう。実質全面戦争確定か…。しかし、七海を完封するとは…うちの最強カルテットは刀倉、七海、遠藤、牛久の順で強いと思っていたが、結月は刀倉…あるいは刀倉遠藤牛久の3人がかりでやらなければ厳しいのか…?よせ、考えるな。うちには超武闘派の下部組織が3つある。最悪はそっちに任せればいい。》

すると刀倉が入ってきた。

「親っさん。1つご提案がございまして」

「なんだ?」

「申し訳ありませんが、うちの戦力ではストームを壊滅させ後、かなり弱体化してしまう可能性が高いです。そして今回の戦争。大義はこちらにあります。近隣の極道組織等もこちらの要請があれば支援してくれるかと。」

「なるほどな。だが、真鍋組の件がある。本当だったら下部組織もあまり使いたくない。」

「しかし、ストームは急に裏社会に割って入ってきた輩故、近隣の組織も放っておきたくはないはず。歴史的に見ればこちらに付いた方が有利と判断する組織が多いかと」

「確かにそうだ。ただ、相手はガキ。もしかしたら何か思う組織も出てくるかもせれん。」

「…なるほど。確かにでございます。」

「…やっぱりお前は指揮命令も向いてるな?」

「いえ、それほどでも…」

「空いた若頭の席。この戦争が終わったらお前に任せたい。」

「え?しかし、俺が宇佐美のカシラのようになれるか…」

「宇佐美のようにならなくたっていい。俺はお前らしくカシラという役職を全うしてほしいだけだ。それにお前の助言にこの千代田会は何度も助けられた。実は宇佐美もお前のことを参考にしてたんだぞ?もっと胸を張れ。刀倉。」

すると刀倉は涙を流した。

「うぅ…親っさん。ありがとうございます。必ずやこの戦争に勝って千代田会のカシラになります。」

「頼んだぞ」

《あいつらが、こんなことしなけりゃ誰も泣かずにすんだ。刀倉も、もっと違う形でカシラになれていたはずだ。それなのに…あいつらは俺らの未来を奪った。絶対に許さねぇ…》


***

私の名前は五十嵐。ストームというマフィアのボスだ。

私は事務室で考えを巡らせる。

《今後間違いなく私と結月を狙ってくるはず。奴らはお抱えの武闘派下部組織にも周辺の組織にも声をかけるだろう。だが、今回の一件で他組織に頼るのはある程度警戒して、いや下手したら一切使わないかもしれない。だとすると、その本隊以外が出てくる前が狙い目。すなわち今がチャンスでしょう。結月は切り札で取っておきたい。武田派は王虔と辰巳と武田以外には荷が重いだろう。ならば旧神成組を使うか。》

そして私が選んだ選択肢。それは

「急にお呼びして申し訳ありません。辰巳さん。部南さん。岸田さん。」

「いえ、お呼びいただき光栄です。」

王虔は期待がこもった声でそう言う

「辰巳さん。あなたは刀倉を、部南さんは遠藤を、岸田さんは牛久を殺してください。」

「はい」「了解ですねぇ」「承知」


その後、俺は結月を呼び出した。

「あなたに任せたいことがあります。」

「なんでしょうか。」

「千代田会トップの御堂を殺害してください。」

「楽しそうですね。もちろんお受けいたしましょう。」

「ライアンさんも復帰次第向かわせます。」

「分かりました」

《さて、御堂が先に死ぬか…それとも幹部連中と激突か…》


その数時間後 辰巳は夜の町を歩いていた

《私は元のメンバーのなかで一番努力してきたつもりだ。刀倉を殺害できるか分からないが必ずやってみせたい。》

路地裏に入ると愚連隊らしきガキが3人たむろしていた。

《面倒事は避けたい。迂回するか》

そう引き返そうとしたら、

「おい、なんだてめぇ?」「なめとんのか?!」

そいつらは俺に絡んできた

「貴様ら。この私に楯つくヤツは死ぬ。」

少々圧をかけてそう言ったら

「てめぇ、さては舐めてるな?この俺を誰だと思ってンだ?」

リーダー格らしきヤツが啖呵を切ってきた。

仕方がない。うちのシマを荒らしてそうだし、粛清だ。

するとリーダー格のヤツが拳を握って突っ込んできた。

「オラァ!死ねぇ!」

シュッ…

「え?」

「貴様どこを見ている?」

俺の見切りはミリ単位だ

そして俺は大きく振りかぶった。

「へっ、なにも持ってないのに剣を振るように振りかぶって馬鹿か?スキアり?!……」

ヤツは両断された。

仕組みは簡単だ。

剣に特殊な黒い塗料を塗ってある。

結月が買ってきてくれた。

だから、路地裏や夜闇では見ることはほぼ不可能。

「さあ。時間だ」

残りの2人は今さら命乞いを始めた。

しかし、助けるつもりはない

ブァアン!

「カッ…」「う…」

一瞬でそいつらは死んだ。

私は再び歩き出す。

「やっぱり、刀倉には勝てる要素しかない。さらに鍛練を積んで必ず組織最強になってみせる」


***

俺の名前は部南。鉄棒を得物とする神成組…いや、ストームの武闘派だ。

俺は今、組織お抱えの情報屋とコンタクトしている。

「千代田会の遠藤について、なにか知ってることはないかい?」

「ああ。ヤツはストイックでね。東京の各所に道場を持っていて組にいるとき以外はいつもそこにいるよ。」

「なるほど。そこにいけば良いんだねぇ?」

「だが、ヤツはランダムで道場に行ってるから張り込む必要がある。」

「なるほどな。」

「ただ、千代田区の道場には結構行ってるらしい」

「わかった。じゃあちょっとぶち殺してくるねぇ」

「千代田区の道場には千代田会の武闘派も時々来てるらしいから気を付けな」

「問題ないねぇ。全員破壊するだけだねぇ」

そうして次の夜から千代田区のヤツの道場に張り込みを始めた。

張り込みから4日目。なんと。

「いやぁ、今日は遠藤さんとお手合わせできるなんて嬉しいなぁ」「お前、本当にストイックだよな、」

そこに2人の千代田会の構成員がやってきた

本当は遠藤を殺したいが、来そうにもないからこいつらで我慢するか。

「お前らぁ、ウチを舐めすぎてるねぇ。死ぬしかないねぇ」

俺は堂々とヤツらの目の前に出る。

「て、てめぇ!部南か!?」「な、何しに来やがった!」

「愚問だねぇ。殺しに来たんだねぇえ!!」

俺は鉄棒を振るう

ブァアアアン!!

ヤツらはナイフを構えたが意味ないねぇ

ドォオオオオオオン!

「グハァアア!!」

奴らは一撃でくの字になった。

「遠藤。出てこないとみんな死ぬねぇ。」

そうしてそこを立ち去った


その数十分後…

「な、なんだこれぇええ!」

そこに遠藤がきた。

「ちくしょう…俺が、俺が先に行って待っとけって行ったから…」

《この有り様…おそらく部南か?》

ヤツは犯人を的確に分析した


この事はすぐに千代田会に広まった

そして

「ストームに属する、又は関連する組織や人間は見つけ次第全員殺せ!」

組長御堂の指示が下る

「絶対許さねぇ。部南。首洗って待っとけ。」

会議が終わったら御堂が遠藤を呼びとめた

「遠藤。ストームのヤサを見つけられるか?」

「分かりませんがやれるだけやります。」

「見つけ次第。襲撃しろ。お前ならできるはずだ」 「承知しました。必ず蹴散らしてきます。」

「ただ、引くときは引け。これ以上武闘派を失うとキツイ。」

無問題(モーマンタイ)です。」

そうして遠藤はそこを去った

遠藤はこの数週間で大切な人をたくさん失っていた。

だからこそ遠藤に鬼神が宿る。

《殺してやる…敵は全員破壊する…》


***

私の名前は五十嵐。情報屋から上がってきた情報を電話で受ける組織のリーダーだ。

「御堂の指令が下りました。全勢力でストームを潰す気です。また、遠藤が動いているとの情報も…」

その内容は少し衝撃的だった

「わかりました。引き続き調査を」

そうして電話は切れた

全勢力で潰す。そして遠藤が動いている…

…アジトを探している?

私はあらゆる可能性を探した。

すると事務室のドアを叩いた人がいた

「入るぞ」

「お、良くなりましたか?」

そこには武田がいた

「ああ。やられたままは嫌だからな。」

「無理はしないでくださいね」

「わかってる」

せっかくだ。少し運動してきてもらおう

「それでは、千代田会の下部組織をいくつか潰してきてくれませんか?少しずつ敵戦力を削ぎます」

「お安いご用だ。」

そうして立ち去った

下部組織は武田に任せた。刀倉は辰巳、遠藤は部南、牛久は岸田がついている

なかなかうまく行っている

しかし、千代田会の本当の恐ろしさをこれから知ることになる















ここに出る人物や場所などはすべてフィクションで現実とは一切関係ありません。

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