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パル  作者: 山葵
9/32

009 食われる?!

本日2話up。こちらは2話目です。ご注意下さい。

 ヒタヒタヒタ


足音?

近づいて来てる

モグーキングだろう


ノンちゃん

私もすぐそっちへ逝くみたいだよ


このまま下を向いていたら、きっと頭を殴られて昇天できるだろう





「おい。そろそろこっち見ろ」


「え?!」

人がいるの?!


頭を上げると



 目の前に巨大な




 クロヒョウがいた。




「ギャァァァ!食われるーーーーーーーーっ」

「うるせえ。食わねえよ」

「…ほんと?」

「俺だよ、俺」

「異世界でオレオレ詐欺に会うとは」

「こんな時にボケんな。前脚見ろ」

言われた通りに前脚を見る。


クロヒョウなのに左前脚が白い。


「いつも見てんだろう」


いつも?

左前脚が白……



「あっ。【ステータス】!」




 ///////


名前   カノコ ムコウハラ

出身地  チキュウ

種族   人族ラクビト

年齢   16

職業   召喚師


召喚種  ノクターン(クロヒョウ♂1歳)Lv5


(体力)  62/100

(魔力)   0/0

(攻撃力)  50

(防御力)  50

(俊敏)   50

(器用)   50

(精神力)  50

(運)    50


スキル : 召喚Lv∞


装備 : ショートソード、スクエアシープのベスト、スクエアシープのズボン、ウェアドッグのブーツ


 ///////



 ギルド登録時にアレグラさんが驚いた理由の一つは、【MP0】。

それと【スキル・召喚Lv∞】及び【召喚種】にノンちゃんがいる上に【猫じゃなくなっていたのだ】。


 召喚師は獣や魔物と契約し召喚できる。契約は相手より召喚レベルが上回っていることが必須。召喚時にMPが必要なので、かなりの魔力持ちじゃないと不可能である。


 だが召喚師という職業もノンちゃんと契約した覚えもない。それにノンちゃんがいつもいる=常時召喚状態。帰還方法(?)も不明。どこかに帰られても困るけど。


 それに記載はクロヒョウだけど姿はずっと猫だった。



「あれ。ノンちゃんのレベルって4だったよね。5に上がってる」

「レベルは夜中にいろいろ狩って上がったようだな」

主に狩っていたのはネズミか爬虫類か虫。もしかしてどれかは小型の魔物だったの?


「さっきまで猫だったよね」

「戦うには大きさが足りない!と思ったら変わってた」

「そもそも同じネコ科とはいえ違い過ぎない?」

「そんなこと言われてもわからねえよ」

「………」

「おい」

「………」

「おい。どうした?」

「……う」

「う?」

「うわーーーーんっ。ノンちゃん生きてたーー!喋ってるぅぅぅ。キモいぃぃぃ」

「キモイだと?!恩人に向かってそれはないだろう」


 ホッとしたら涙が出た。ノンちゃんは泣きながら喚く私に怒っている。



 いいよ。怒られても。

 ノンちゃんが生きているなら。



 ***


2015/01/25 年齢変更。

2015/03/03 装備、体力、魔力記載訂正。

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