024 三者三様・2-1
空中に タツノオトシゴ 浮いている
季語が無いのはご愛敬デスヨ。さっきはノンちゃんに踏まれたくらいだから地面にいたはずよね。
「ええっと、あなたは浮けるの?」
「普段は浮いていますわ。先程は力を使い過ぎて浮けませんでしたわ。」
「海にいるタツノオトシゴじゃなかったのね。」
「タツノオ…?わたくし達は空に住んでおりますわ。下を覗いていて飛んできたんですわ。」
うーん。どうもこの子の説明は肝心な所が言葉足らずでわかりづらくて困るね。何度も聞き直し断片的な話を繋げると…。
普段は入道雲の中に住んでいる種族であること。そこで雲の合間から地上を見るのが趣味で、毎日世界中を観察していたんだとか。
ある日面白そうなのを見つけて定点観測するようになった。
定点観測先は「私」。
二階から落とされたのまで知っているとは思わなかった。=(イコール)この世界に来た頃から見ていたということ。
…ん??
それってストーカーでは?!
でも私は必死に生活費を稼いでいただけで、ストーカーされるような面白いことなんてなんにもしてない。ラクビトが珍しいかったかな。
「ラクビトは人族の定義ですから関係ありませんわ。単純に“なにかある!”という直感ですわ。」
あはは~。さっぱりわからん!
「でもわたくしがもっと早く来ていればお姉さまは怪我をしなかったですわ。愚猫がなんとかすると思っていたのが間違いでしたわ。申し訳なかったですわ。」
しょぼんと浮くタツノオトシゴ。
あらら。ロボちゃんと同じ状況になっちゃったよ。どうしたものかね。
初対面だから何を言ったらいいかわからないよ。まあ、ストーカーを元気づけようとするのもおかしいけど。
と考えていたら、突然タツノオトシゴは小さな拳を握りしめて叫んだ。
「こうなったら、わたくしもお姉さまについて行きますわよ!」
「「堂々とストーカー宣言か!」」
あ。ノンちゃんとカブっちゃった。
「すとかー?お姉さまはわたくしが知らない言葉をよく使われますわね。博識ですのね!」
ちがーう!
段落・改行・句読点など、どうすれば見やすいのか検討中で毎回書き方が違っています。




