023 三者三様・1
倒れた原因は予想通り出血と疲れ。
血だらけの黒ヒョウ型ノンちゃんが、同じく血だらけで気を失っている私を背に乗せて宿に戻ると、ベルさんは一瞬フリーズ後速攻で部屋へ誘導し、お医者さんを呼んでくれたそうだ。
また迷惑をかけちゃったなぁ。
そして目を覚ました現在、既に暗くなっていた。
時間に正確な腹時計の私を冷たい目で見ないでほしい。
ベルさんが旦那さん特製消化に良いスープを持ってきてくれた。
じっくりと出汁をとった鶏がらスープにお野菜がたっぷり。
口周辺も傷だらけで口を開けづらいので、みじん切りの具は食べやすい。
お礼兼謝罪は……うん、あれにしよう。
実はかなり自分の為だけど、きっとベルさんにも役立つはず。
明日旦那さんに伝えよう。
***
お腹が落ち着いたところで周りを見る。
テーブル上でお座りする所々包帯が巻かれている猫型ノンちゃん。
涙目でノンちゃんの頭上(定位置)にしがみついているロボちゃん。
しょんぼり顔でふよふよと浮遊するタツノオトシゴ。
なかなかカオスだ。
一つずつ片付けていきましょう。
まずは涙目のロボちゃん。
私が倒れたのは自分が体当たりしたせいだと思い込んでいる。
怪我のせいだと説明したけれど「キュゥゥ…」としょぼん、としたまま。
そこで思い出したのが、武器製作時のこと。
「あの時みたいに、拾った物をいつかまたわけてもらえると嬉しいな。」
「キュ!」
そうお願いしてみたら良い返事をし、ようやく涙が止まった。
ふぅ。よかったよかった。
次はタツノオトシゴだな。




