016 ロボ
ノンちゃんと宿屋のベッドに座り、テーブル上のロボちゃんを見つめる。
「ロボちゃんも召喚されっぱなし…かも?」
「そのようだな。」
「ロボちゃん、契約はしたけど帰りたくなったら無理せず帰っていいからね。」
「キュキュ。」
いやいやをするように首を振っている。可愛いな~。癒されるわ~。
今日はなかなか良い一日だったな。リグドンは結構いい金額になったし、ロボちゃんと契約できたし、檜も手に入っ……
檜 !!!
「あああああっ。檜を置いてきちゃった!!!」
「お前、なんの為に南門へ行ったんだ?」
「指摘しなかったってことはノンちゃんも忘れtうぷッ」
都合が悪くなると肉球を顔に押し付けるのはやめていただきたい。
「キュー。」 ゴトン
「「……は?」」
目の前に昼間切った檜が現れた。
「今、檜がロボの口から出たように見えたのは俺の目の錯覚か?」
「ううん。私もそう見えたよ。」
おかしい。何故1mの檜がロボちゃんの小さな口から?
「ロボちゃん、檜を口に入れていたの?」
「キュ。」
「もしかして他にも何か入っていたりする?」
「キュー。」
コロコロコロコロコロコロコロコロコロ
口から大量のリグドンが出てきて床が埋まった。どう見積もっても私が拾った10倍…1000個はある。ロボちゃんは一つ両手で持って歯で殻を剥いてカリカリと食べ始めた。もしやこのリグドンはロボちゃんのお弁当なの?なんだかパチンコ玉が出てきたみたいな光景だったよ。
「お前の口はどうなってんだ?」
ノンちゃんは呆れ顔で見ている。ブラックホール?いや、ド○え○んの四○元ポケッ○?
「ロボちゃん。この檜貰ってもいいかな。」
「キュー。」
「どうもありがとう。これで武器を創れるわ。」
「で、このリグドンだらけの部屋はどうするんだ?」
するとロボちゃんはリグドンを掴むと次々に口へと放り込みだした。呆気にとられているうちに全てのリグドンがロボちゃんの口内に収まる。ほお袋はぷっくぷく。残されたのはさっき食べていたリグドンの殻のみ。
面白くなってきたのでちょっと試してみよう。リュックからはみ出しているノコギリ、宿屋に置きっぱなしの着替え、採取用の籠を差し出してみる。
「これもほお袋に入る?」
小さな手で掴むとひょいひょいと口に入れてしまった。しかも「余裕w」とでも言っているような表情。
ただ可愛いだけのハムスターじゃないとは予想外だわ。
小さな体に大きなほお袋!




