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あとがき

 昨年7月に構想を始め、2ヶ月で完結させ、12月から約1年ほど修正をかけ、こうして2015年12月に完結させることができました。


 一応続きを作れるような余白や伏線が多い仕上がりとなっています。続きを書こうとしても平行世界として一人一人に焦点を当てていくのか、一つの本筋で全キャラまとめて追っていくのか、結論が出なかったのでしばらく保留です。


 自分の長編作品で、完結して語るものがない作品は『フィンネルの紅剣』だけであることにしみじみします。この作品のみ、続きはシリーズものとして繋がっていくので『フィンネルの紅剣』として書くことはもうありません。

 『生と死の象徴』についてはあの子を助けるエピソードも構想していたり。かなり粗い作品なので続きを書くとなったら一度書き直さなければならないので面倒ですね。






 さて前置きはこれぐらいにして、本作について語っていこうと思います。


 本作のキーワードは「夢」「他者認知・他者理解」「シミュレーション」「子供と大人」となります。


 今回の部分は空音をメインに据えた共通ルートに位置しているため、「夢」が最も中心的キーワードになるでしょうか。

 他のキャラにもそれぞれ割り振られていますが、九藍は例外です。彼女は俯瞰視点をもつイレギュラーであるからです。本作の修正も九藍の存在ゆえのものが多いです。言い方をかえれば、九藍がいたからこそ自分らしい作品になりました。


 閉塞感を重視したせいか、なんちゃってSFになってしまいましたね。もちろん自分の勉強不足もあるので、これから創作活動を続ける上で頑張っていきたいです。描写すると矛盾してしまいそうなので、日常生活の部分もかなり削っています。翼が人間のように描写している点については……翼自身が己を「人間か機械か」と思っているかどうかで書きわけている気がします。



 文庫一冊の長さで複数のキャラを立たせるのって難しいですね……。設定はあるのに、金糸雀に関してはあんまり掘り下げられなかったような。

 みんな(それぞれの方向性が)好きです。同じ土俵に並べて比べられないぐらい好きです。今までの作品が「悩む→解決」の流れだったので、思い悩む少女達を書いていて楽しかったです。悩むことはいいことだと思います。悩みながらも善でいようとする姿勢が今の自分にはきらきら輝いて見えます。



 1年と半年もこの作品と付き合うことになり、勉強しているときや寝る前も、ふとした瞬間に「空音ちゃんかわいい」とか思っていた自分、最高に気持ち悪かったなあ。

 それほど長い年月を投じ、こうして完結させられたのも感慨深いです。時機をうかがい、各キャラに焦点を当てたエピソードも書いてみたいものですね。



 では最後に一言。

「みんな、お疲れさま」





 2015/12/23 楠楊




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