「推しが他国に旅行へ行くらしい」
ガルディー歴 1283年 六の月 二日
ノルケーシア様が他国へと向かう予定があるらしい。
ゲームをしていただけではノルケーシア様がこの時期に他国に赴いていたことは知らなかった。
ただストーリーの中では他国に赴いた話はあった気がする。
ガルディー歴 1283年 六の月 四日
当然のことだけど私も他国に赴いたことは今世では今のところない。ノルケーシア様が他国へ赴くなら私もついていってのぞき見したいけれどどうしよう? この世界だとパスポート的なものはどうなっているのだろうか。
他国へ赴く場合の手続きとか、不法入国とかいう概念がそもそもあるのかも謎だ。
だって国境はあってないようなものだ。
ガルディー歴 1283年 六の月 五日
ノルケーシア様は当然正当な手段で他国に向かう。お兄様に相談して、私が人形遣いとして他国に渡れるように手続きしてくれるとのことだった。
ギルドマスターとして向かうのもそれはそれで目立ちそうだったから助かる。流石、お兄様。
私が他国で問題を起こした場合はお兄様とヒートティア侯爵家の責任になるのに許可してくれた。お兄様って、私のことを信頼してくれている。
ガルディー歴 1283年 六の月 八日
他国へ行くのは結構楽しみだ。だってこの世界では他国へ赴いたことはないから、どんな景色が見られるのだろうかとか考えるとワクワクする。
純粋に新しい発見も沢山ありそうだしね。
私自身はまだ他国の依頼は全然受けていない。他のギルドメンバーはちゃんと他国の依頼も受けているけれど。
これを機に私ももっと他国での依頼も受けなきゃな。というか、『黄昏賛歌』自体がもっと他国にも影響を与えられるギルドに出来たらいいな。
ガルディー歴 1283年 六の月 十一日
ステラとしての活動をしつつ、しばらくこちらに来ないかもというのをウィニーノに伝えておいた。
ノルケーシア様のことが第一だから、推しが他国でも問題なく過ごせるようにはしておかないといけないもの。
ガルディー歴 1283年 六の月 十二日
他国とはいってもノルケーシア様が向かう予定の場所はすぐ隣の国である。その国に纏わることはゲーム内でも色々あったなぁ。あと隠し攻略対象的な存在が居たはず。二作目の攻略対象とかね。
もしかしたらその攻略対象も見ることが出来るのだろうか。どちらにしてもノルケーシア様が楽しく過ごせるようにしておかないと。
ガルディー歴 1283年 六の月 十四日
明後日からノルケーシア様は他国へ行かれる。
万全の準備をしていたのでおそらく問題はないはず。ノルケーシア様に何かあるようならすぐさま対応をしないと。
私自身はこちらに居たままだし、他国へ向かわすのはあくまで人形だけだ。
ガルディー歴 1283年 六の月 十五日
改めて前世の記憶の整理をする。ノルケーシア様の将来のためにも乙女ゲームの情報は大事なものなのだ。
だから覚えている限りの情報は全て書き溜めている。これから何かあった時に活用出来るから。
ガルディー歴 1283年 六の月 十六日
ノルケーシア様が家族と共に隣国へ赴く様子を見守った。他国へ旅行に行けることが嬉しいのかにこにこしているノルケーシア様のことを見ているだけで自然と頬が緩む。可愛い。
ガルディー歴 1283年 六の月 二十日
ノルケーシア様が他国の御令嬢と関わっていた。そしてその子から告白を受けていた。ノルケーシア様は美しいから当然だと思う。
ただノルケーシア様は「君の気持ちには応えられない」と答えていた。どうやら特別な相手がいるとか言っていたけれど、誰??
ガルディー歴 1283年 六の月 二十一日
推しはとても勘が良いため、すぐに気づかれそうになってしまう。ノルケーシア様は本当に凄いなと思ってならない。
推しがどんどん力をつけているから、私も油断は全く出来ないのである。
ガルディー歴 1283年 六の月 二十三日
今日の推しは水遊びをしていた。
人工的に作られた湖で遊んでいたのだ。流石に自然の湖だと魔物などが居たりして危険だものね。
だからこそお金持ちたちが水遊びをするのは大抵が人工的に作られた施設である。推しの水着姿を焼き付けられて眼福だった。
乙女ゲームでも水着のスチルあったのよね。いう世界観だと水着とかなさそうに見えるけれど、日本で作られた乙女ゲームだからそこらへんはご都合主義が働いているのかもしれない。
ガルディー歴 1283年 六の月 二十五日
推しが無事に帰国した。ノルケーシア様が無事に帰ってこられて本当に良かったと思った。
もし他国で推しが大変な目にあったりしたら私は嫌だもん。
それにしても隣国ではノルケーシア様のまた違った一面を見れて良かった。
やはりノルケーシア様は素敵だ。




