表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/41

第40話 夏の行き先

「あ……」


 拓真が何かを思い出した。


「みくちゃんたちのご飯……」


 拓真は楓真にバレないように厨房に戻り、8人分の昼ごはんを作り始めた。

 その頃。


「なーなー! これしてみるー?」


 8番テーブルに戻った楓真たちに、みくがスマホの画面を見せる。


「なんですかこれ?」


 月乃が反応する。

 そこには、『10名様の団体招待券が、8組様に当たる! 簡単抽選ゲーム!』と表示されていた。


「団体招待券? 何のですか?」


「えっーとねー! 愛里浜(ありはま)リゾート公園での一泊二日のキャンプ。1日目の夜はあの愛里浜花火大会が見れるんだって!」


 みくが解説する。


「え! 愛里浜リゾート公園!!?」


 みんなが反応する。


 愛里浜リゾート公園とは、3年前の春にオープンした愛里浜という海岸沿いに沿って建てられた、大きな公園である。

 敷地内には、遊園地や、キャンプ広場もあり、夏には花火大会が開催される。言わば、有名な観光地である。


「全部で5回できるみたいだけど誰かやる?」


 みくがみんなに聞く。


「あたしやりたい!」


 風凛がみくのスマホを取って、ゲームを始める。


「これをこうして……」


 風凛はゲームをすいすいと進め、すぐにクリアした。


「おっけー。これでガチャをまわすのね」


 風凛は抽選画面に進み、ガチャを回した。

 ムービーが流れ、『はずれ』の文字が画面に表示される。


「あー! はずれたぁ!」


「次、わたしやる!」


 次に蒼桜がスマホを取る。蒼桜もゲームをクリアし、ガチャを回す。しかし、蒼桜もはずれ。


「ま、そう簡単に当たるわけないよね……」


「私もやりたい。蒼桜貸してー!」


 次に彩葉がスマホを取る。彩葉も同じようにゲームをクリアし、同じようにはずれを引く。


「あと2回、誰が引く?」


「みく引けよ。お前のスマホだろ?」


 楓真がみくに言う。


「あっそっか。私引いてなかった」


 みくもゲームをクリアして、ガチャの画面に進む。


「ここから……お願い!」


 みくは、ガチャを回す。


「えっ!」


 流れてきたムービーが少し違った。金色の流れ星が3つ空を流れる。


「当たった!?」


 みくが期待して言う。


 しかし、『はずれ』の文字が。


「えー! 今のはずれなの?」


 みくが不満そうに嘆く。


「ラスト1回だな。誰かやるか?」


「私、やります!」


 月乃がみくからスマホを貰う。同じようにゲームを進め、クリアする。


「当たりますように!」


 月乃がガチャをタップする。

 また、違うムービーが流れる。真ん中がキラリと金色に光る。


「えっ!? えっ!?」


 みんながスマホの画面に注目する。


 すると、画面に、『おめでとうございます!! 当選いたしました』と表示された。


「えーーーー!! 月乃ちゃん!!?」


 みくが叫ぶ。


「えっ? えっ? 私、当てて……」


 月乃は突然のことすぎて、動揺している。


「当てたんだよ!! すごいよ月乃ちゃん!!」


 蒼桜も大喜び。


「まさか誰かが当てるなんて思ってなかったわ」


 風凛も嬉しさを隠すようにして、言う。


「えっ? じゃあ、ここに行けるってことですか?」


 月乃がみくに聞く。


「そうだよ! 私たちここに行けるんだよ!」


「「やったぁぁぁぁ!!」」


 みくたちは、飛び跳ねて喜ぶ。


「じゃあ! 申し込み手続きとかいろいろやっておくね!」


「あのー! こちら注文されてた品になります」


 拓真が8人分の昼ごはんを持ってくる。

 

「あ、忘れてた。みんな食べよー!」



 こうして、楓真たち9人は今年の夏、愛里浜リゾート公園にキャンプに行くことになった。


 続く







この作品が少しでも面白いと思ってくださった方はブックマーク、下の評価をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ