かぐや姫考察(ホームステイ編)
竹取物語としても有名な昔話【かぐや姫】の考察する。
翁の仕事は竹細工師。
材料となる竹を取りに行った時、光る竹を見つけた事が、かぐや姫との出会いになる。
竹の中に入るほど小さな女の子ももちろん珍しいのだが、まず光る竹というのは大変希少価値の高いもの。
とても貧しい翁が、そんな光る竹を真っ二つにするだろうか。
出来ることなら、根元から切り落として光っているところは無傷のまま持って帰りたいと普通なら思うだろう。
竹細工に加工しても、光る竹をそのまま売っても、かなり高額で売れるはず。
それなのに、なぜ竹の真ん中で切り落としてしまったのか。
翁の気配を感じたかぐや姫が「この竹の光る部分を切ってください!」と叫んだからではなかろうか。
そうでなければ、竹を扱うプロがそんな勿体ないことするはずがない。
翁がかぐや姫の言うことを聞く素直な性格で、本当に良かった。
でなければ、とても珍しい光って喋る竹を売ってしまっていたかもしれない。
竹の中に入っていたかぐや姫は、三寸(9センチ)程の大きさだったという。
その姿は、小さな大人。
桃太郎のように赤ん坊ではない。
現代のように粉ミルクのない時代、
食事にバフを付けられる桃太郎のお婆さんでない限り、子供のいない老夫婦にとって、赤ん坊ではおそらく育てるのが体力的にも大変だっただろう。
また、かぐや姫が来てからというもの、翁が竹を取りに行く度、竹から小判が出てきたという。
かぐや姫は生活費も自分で負担していたのだ。
ではなぜ、かぐや姫はわざわざ竹に入って翁に拾われ待ちをしていたのだろう。
お金のある大人なのだ、自分で生活できていたのではなかろうか。
そこで考えられるのが、かぐや姫の生活能力。
元々月の王女という身分だったこともあって、自活力がない可能性は有り得る。
翁夫婦を養父母ではなく家政婦兼世話係として認識していて、家賃と賃金を払って生活をしていたつもりなのかもしれない。
かぐや姫が結婚を拒んでいた理由。
それは、貴公子が気に入らなかったから、だけとは考え難い。
結婚すると、貴族の嫁としての勤めを果たさなければならず、和歌や楽器などの教養を深めたり、貴族の邸宅を切り盛りする家政の責任者として切り盛りしたりと、忙しい生活になる。
今のような、何もせずダラダラ過ごしていい生活はできない。
だから、貴公子たちに無理難題を吹っかけ、結婚を断っていたのだろう。
日本の昔話の主人公、怠け者が結構多い。
富士山を火山にした【帝】についても考察。
地球でのバカンスも終わりを迎えようとした頃、かぐや姫は月へ帰ると言い出した。
この頃、かぐや姫は帝と文通をする仲になっていたのだか、突然帝は振られてしまった事になる。
「三年も手紙をやり合う仲だし、そろそろ結婚を…」と思っていた帝にとって、寝耳に水だ。
自分の持ちうる全権力を使って、かぐや姫を監禁しようとするも、あっさりと逃げられてしまう。
その結果、かぐや姫が別れ際にくれた不老不死の妙薬を、富士山の頂上で燃やし捨ててしまったのだ。
帝という位の人であれば、不老不死は夢にも願うほどの能力。
それを「かぐや姫に振られた!」と自暴自棄になってしまう。
惚れた女に振られた程度で、自分だけではなくこの国の将来をもかえりみないような男が、帝としての器を持っていたのだろうか。
ある意味、不老不死にならず良かったのかもしれない。
最後に、かぐや姫を迎えに来た【月の使者】について少しだけ考察しよう。
かぐや姫が地球にいて行ったことといえば、翁夫婦の家で居候し、五人の貴公子にわがままを言い、帝の人生を踏みにじった。
かぐや姫の保護者なら、なぜもっと早く迎えに来なかったのか。
夏休みの間ずっと、遠方の祖父母の家へ子供を預ける親と変わらない。
「来て嬉しい 帰って嬉しい 孫の顔」とはよく言ったものだ、かぐや姫の行いの後始末をする翁夫婦のことを、もっと考えてあげて欲しい。




