番外編17 対談コラボ:科楽サイコ
「科楽サイコが! オシャベリしに来マシタ!!」
「はぁいお待ちしておりましたぁ」
《初っ端からテンション高いなw》
《キミらそんな仲良かったっけ?》
「ツムリとは前々から話が合いそうだと思ってたんデスよね。科楽もブイアクトの皆が大好きデスから」
「わかりますぅ。なんなら丸一日語り合っていたいですねぇ」
「もちろん配信時間いっぱいまで雑談!でも良いのデスが、折角の企画なので作業ゲーでもやりながら話しマショウ!」
ゲスト共々ハイテンションで始まった配信。
今回のゲストは1期生科楽サイコ。
企画相談の段階で意気投合した結果、雑談メインの配信が実現したのだった。
「良いですねぇ。それでどんなゲームを?」
「最近気に入ってるゲームをやってもらいマス。その名も『TAKIBI』。ひたすら焚き火を燃やし続けるだけのゲームデスね」
「おー。ちょっと見かけましたけどチルで雰囲気良さそうなゲームでしたねぇ」
「ほう? 詳しくは知らないと……反応が楽しみデスね」
「え? なにかあるんですか?」
《おっ知らないのか》
《チルゲーね……部分的に見ればそうとも言えるね》
「マアマア。とりあえずゲームスタートしマショウか」
「はぁい。まずは……モード選択ですかぁ。イージーで良いですかねぇ?」
「イエ? ハード一択デス」
「え? 私初見なんですけど大丈夫ですかぁ?」
「イージーじゃスリルが足りマセンよ! ちゃんと教えマスから何卒!」
「そうですかぁ? わかりましたぁ」
《そうねwこのゲームやるならハードじゃないとw》
《ゲームしながら雑談って言ってるのに何故スリルが必要なのかw》
「なんかコメントも不穏なこと言ってますねぇ」
「余所見せずゲームを進めマショウ! 舞台は一軒家の庭。とある女性が一人、落ち葉と薪を集めて焚き火しようとしていマス」
「なるほどぉ……家で焚き火ってして良いんでしたっけぇ? 法律的にぃ」
「そこはゲームデスのでお気になさらず。さあ、まずは火起こしから。キーを連打するのデス」
「えぇ? 連打苦手なんですけどぉ……」
《私有地なら違法ではないな。近所迷惑ではあるけどw》
《舞台背景からちょっと不穏か?》
「やっと火がつきましたぁ」
「お疲れ様デス。ここからは火が消えないように薪を入れつつ、まったりオシャベリしマショウかー」
「はぁい」
《一応しばらくは落ち着いて見れるか》
《雑談タイムスタート!》
「それでは改めて……先日はウチのカチュアがご迷惑おかけしマシテ。不器用な子デスが良ければたまに遊んでやってクダサイ」
「保護者みたいなこと言いますねぇ。カチュアさんのこと産みましたぁ?」
「ブイアクトはみんな科楽の娘だと思ってマスよ?」
「わぁいサイコママー」
「でも最近ママポジションが脅かされてるんデスよねー……後輩が増えると母性が生まれるのか。今はリリが一番の強敵デス。あの料理の腕は確かに母力高いと言わざるを得マセン」
《悲報 ツッコミ役不在》
《完全に他人の母を自称する異常者なんだよなぁ。母力って何……?》
《そういやどっかのエルフも同期の母を自称してたなぁ》
「そうですねぇ。でもリリさんはママというよりおばあちゃんって感じですけどぉ」
「あ、良いデスねソレ。祖母枠はリリに譲りマショウ。いっそ誰が母か明確にするためにもブイアクトの家系図作っちゃいマスか!」
「面白そうですねぇ! やりましょうかぁ」
《妄想談義始まったw》
《※この配信はフィクションです。実在の人物とは一切関係ありませんw》
「まずは1期生、科楽が母だとしたら……父と言えば大黒柱、アルマデスね。続いてロカが長女でカチュアは末っ子と……」
「あーわかりますぅ。けどカチュアさんが末っ子だと他のメンバーはどうするんですかぁ?」
「そこは一妻多夫制でいきマショウ! 2期生の父親枠はエル、その下に長女ムルシェと次女ツララ。リリは当然祖母……あ、それだと科楽の娘にできマセンね。ムムム……では父方の祖母(産みの親はサイコ)ってことで!」
「一気にカオスになりましたねぇ。本気で全員娘にする気ですかぁ?」
《どんな家族構成?ww》
《ん? 祖母を産んでてその息子との間に娘を産んで……考えるの怖くなってきたぞ?》
「3期生はシンプルに父ネプ、長女ウラノの次に双子姉妹ジュビサタ。最後に4期生は……父親っぽい人が居ないので長女シューコ、次女ダーク、三女センカちゃん、四女ティアの四姉妹デスかね」
「勢いで完成させちゃいましたねぇ。……あれ? 私が入ってなかったようなぁ」
「ツムリはペットデス」
「ペットぉ!? ……あ、でも無条件に愛でて貰えるならそれはそれでぇ」
「前向きな解釈デスねー」
《受け入れちゃったよw》
《家系図(一人血縁なし)》
《なるほどペットか……家族は遠慮したいけど愛玩動物ならありか……》
《↑異常会話過ぎてコメントにも異常者生まれちゃってますよと》
「と、冗談はサテオキ。ツムリも科楽には勿体ないくらいデキた娘デス」
「えーホントにそう思ってますかぁ?」
「疑ってマス? ではまた時間があれば懇切丁寧に説明して差し上げマショウ……フッフッフ」
「望むところですよぉ。返り討ちにしてやりますぅ」
《どこまでを冗談と言っておられるのか……?》
《返り討ち(褒め殺し)》
《ある意味似た者同士で母娘もに見えなくないw》
「さて、そろそろ時間デスね」
「え? 何がですかぁ?」
「のんびり雑談終了のお時間デス。ゲーム画面をよく見ておくことをオススメしマスよ」
「え? んー……なんか雨降ってきたんですけどぉ」
「そうデスね。薪を入れ続けないと消えてしまいマスよ?」
「はぁい。操作が忙しくなってきましたねぇ……え? ちょ、雨強すぎません? 最早台風なんですけど?」
《おっ始まったか》
《ハードモードの時間だ!!》
「薪だけじゃ火が消えてしまいそうデスね? ではEキーを押してみマショウ」
「E? あっ火が強くなりましたぁ! これガソリンですかねぇ?」
「その通り! そして火が強くなるということは、それだけ薪も必要ということデス」
「エッホエッホ……あれ? もう薪ないんですけどぉ」
「おや、大変デスね。では何を燃やしマショウか? ちなみにこのゲームは焚き火にこだわらなくても火が消えなければゲームオーバーになりマセンよ?」
「燃やすって言っても何もぉ……え? まさかぁ……」
「気づきマシタね? ではガソリン撒いて引火させマショウか。家に」
「そんなことしていいんですかぁ!?」
「良いのデス! 何故ならこれはゲームなのだから!」
《何故そこまでして焚き火続けようとするのかw》
《母親名乗って家系図考えてた人が家燃やそうとしてるんだってよ》
「ああ……ゲームって言っても放火はちょっと罪悪感ありますねぇ……」
「マーすぐに消防が来て消し止められるんデスけどね」
「結局ゲームオーバーじゃないですかぁ!」
「派手に燃やしすぎマシタねー。バレないように家の中だけに留めないと」
「そもそも家燃やしたくないですよぅ……」
《イージーなら天候変化とかもなく半永久的に続けれるんだけどね》
《確かにハードモードだ……家主の人生が》
「チルゲーだと思ってたらとんでもないゲームやらされましたぁ」
「でも面白かったデショウ?」
「それはまあ……でももっと落ち着いてサイコさんとお話したかったですねぇ」
「おや嬉しいことを言ってくれマスね。これからいくらでもオシャベリの機会はありマスよ」
「はぁいまた次の機会にぃ」
《この二人の会話ずっと聞いてたら頭おかしくなりそう》
《面白かったけど早めに終わってくれて助かったのかもしれないw》
ブイアクト最年長の先輩との対談、年の差はあれど共通の話題で冗談(?)も交えながら会話を楽しめた。
どこか様子のおかしい部分もあったが、それでも年相応の包容力もある。
一緒に居て安心できる先輩、そんな印象を得られた。
「今日の配信はここまで。次回のゲストはお婆ちゃんを呼んでありマス! 何を言われようと母親の座は絶対に譲りマセンので!!」
「はぁいブイアクトのお婆ちゃん枠、リリさんですねぇ」
「あ、そういえば。ゲストに誘おうと連絡したら交換条件出されたんデシタ」
「交換条件?」
配信終了間際、サイコは思い出したように言う。
次回のゲスト、狡噛リリからの提案を。
「リリもコラボに参加して欲しいそうデスよ? 対談とは別で」




