感情がないと噂されてる女勇者と異世界転生者の俺が旅立つ話
続き書きました、3話にしてはたくさんかけました!楽しんで読んでください
カンナギとエルコミエンゾ小国を出発して2日目の晩、寝泊まりはカンナギのスキルである無限収納を駆使して大きめのテントを出し入れしていた、寝袋の中に入って背中合わせになり睡眠を取る。
「カンナギはさ、男と一緒に寝るのとか抵抗ないのか?緊張とかさ」
俺はふと疑問に思ったことを聞いてみた
「まぁ、ヨウタだからあまり緊張はしないな」
少し男としての尊厳が傷つけられた
「男は怖い生き物だぞ?もう少し危機感というものを身につけろ」
すぐ後ろにカンナギの気配が感じられる、こっちは緊張で気が気じゃない
「私からしてみればヨウタは男って感じじゃないからな」
流石に言われすぎている
「あのな、いくら俺…でも……」
カンナギがいる方に寝返りをうつとカンナギもこちらを向いていた
「…ち、近いぞヨウタ」
そう言ってカンナギは目をそらす、俺は良い機会だと不敵な笑みを浮かべる
「言ってるだろ?俺だって男だ、我慢の限界だってあるぞ」
カンナギは俺を睨みつける
「早く寝ろ」
調子に乗りすぎたのか、とても冷たい反応を返された
「カンナギ、冗談だ悪かった」
俺は反省した
「別に怒っていない、早く寝ろ」
カンナギはため息を付いて寝返りをうった
「そうだな、寝て明日に備えよう」
俺もカンナギに背中を向けた
目が覚める、鳥のさえずりが俺に朝を伝えている、空が俺に起きろと言わんばかりに…
「どうした?急にボソボソ言い出して」
…声に出ていたか…俺達はかなり前に起きてすでに歩き始めていた
「いや、何でもない、それよりも今日は最初の街、ヒルゼルに着くんだろ?」
だいぶ進んだがまだ家一つ見えはしない
「あぁ、カイロウ小国にはもう入っているからすぐだ」
かなり歩いているので足腰が悲鳴を上げている
「それにしては辺りに建物の一つも見つからないぞ?」
周りには広大な草原が広がっていた
「そう言えば俺のスキルってわかる?」
この世界に来てからずっと謎だったことがこのタイミングでふと頭に浮かんだので聞いてみる
「スキルか…そもそもあるとは限らない、スキルがない、無能力者と言われている人もいるからな」
無能力者…その単語を心の中でリピートする
「つまり俺がその無能力者だという可能性もあるのか…」
能力を持っていなかったら冒険者をやる上でかなり苦労をすることになるだろう、多少は役に立つ能力がほしい
「ヒルゼルで見てもらえ、そういう店があるからな」
次の街で俺のスキルが判明するのか
「…そう言えばボスゴブリンから俺を助けてくれたカラスは俺のスキルと関係あるのか?」
カンナギは俺を見て深くため息を付いた
「はぁ、まだそんなわけのわからないことを言っているのか?」
カンナギは以前俺が大きなカラスに助けられたことを嘘だと解釈しているようだ
「まぁそんな強いスキルじゃないか」
まぁ戦闘向けであれば何でも良い
「ヨウタ、ヒルゼルが見えてきたぞ」
カンナギに言われて前を見ると少し大きめの街が広がっていた
「あれがヒルゼルか…街の作りはセビエムとあまり変わらないけどかなり規模は大きいな」
かなり遠目で見ても大きいことがわかる
「カイロウ小国の中では一番大きい街だからな、人も集まっている」
街に近づくたびに町の人のざわめき声が大きくなっていく
「確かにセビエムよりも賑わってるな」
街の門に到着すると門番が槍を構えて立ち塞がっていた
「ここは門番がいるんだな」
セビエムに門番はいなかった
「そうだな、大きい国で人も多いとなると危険人物も自然と引き寄せられる」
カンナギは鞄からギルド証を出して門番に見せる
「…うむ、通って良し」
門番はギルド証をまじまじと観察してカンナギにそう告げた
「あの、俺のギルド証も確認してください」
俺はそう言ってポケットからギルド証を出す
「…うむ、通って良し」
ギルド証を受け取り街へと進んで行く
「おぉ、凄いな」
町並みはセビエムとさほど変わらないが、店も多く一つの店にかなりの人だかりが出来ている
「スキルを確認するには魔水晶が置かれている魔道具店にいかなければならない」
魔道具店というのは魔法やスキルを使う上で便利なものや必要なものを買い揃える事ができる店だ
「魔道具店ってセビエムにもなかったか?」
以前街で魔道具店を一度見かけたのを俺は覚えていた
「確かにセビエムにも魔道具店はある、だが品揃えが悪いから魔水晶やマナ系のアイテムは置かれていない」
カンナギはヒルゼルの地図を確認した
「マナ系のアイテム?」
カンナギは俺を凝視しながら言う
「はぁ、本当に何も知らないんだな…マナは魔法を使う上で一番必要になってくるものだ、マナに魔力を込めて呪文を唱えると魔法を発動させることができる、魔法学校の基礎だぞ?」
不甲斐ないと思うばかりである
「その魔道具店はどこにあるんだ?」
俺は話をすり替えるようにカンナギに問いかける
「ここらへんに…あった!」
カンナギは一つの店を指さしてから走り出した
「いや、ちょ!まってよ!」
魔道具店が好きなのだろうか
「すまない、魔道具店を見るとついつい興奮してしまって…」
まぁ俺にも趣味があったから理解出来ない話ではない
「別に怒ってないよ、驚いただけ」
カンナギは少ししゅんとした様子で店に入る、すると店に入るなり目を輝かせて店内を舐めるように見回した
「久しぶりに来た!おいヨウタ!あんな魔道具見たことないぞ!あれも!あれも!」
カンナギは今までで一番生き生きしていた
「魔水晶と言うのはどこにあるんだ?」
自分のスキルを確認したいので場所を尋ねる
「端のほうにある、ついてきてくれ」
カンナギはそう言って歩き始めた
「おぉ、本当に色んなものがおいてあるな」
歩きながら店内を観察しているとこの店の凄さがわかってくる
「ついたぞ、ここで魔水晶が買えるけど一度使うと割れてしまうからそれだけ注意してくれ」
カンナギに言われて魔水晶に視線を移す
「おぉ、いかにもってかんじだな!」
魔水晶を一つ手にとって重量を確かめる
「落としても割れるから気をつけろ、他にもなにか買っておいたら?」
それから俺は店を見回して気になった物を手に取る
「緑色に輝いている石、値段も安いしこれ買っとくか」
魔水晶と輝く石を持って会計をする
「二つで銀貨6枚と銅貨9枚だ」
ポケットから袋を取り出してその中から銀貨6枚と銅貨9枚を取り出して店員に渡す
「ちょうどでお願いします」
店員は渡した硬貨を袋にしまって購入した道具を差し出した
「まいど!ほら持ってけ!」
店員から道具を受け取り店を出た
「じゃあ早速スキルを確認するか………いやどうやって!?」
よく考えると俺は魔法学校にも行ったことないし基礎的なこともなにもわからない、おそらく魔力を込めると使える…俺は少し前のことを思い出した
「そう言えばゴブリンに衝撃波放ったことあったよな?そんときの感覚で…」
俺は目を瞑り魔水晶を手の中に収めた、そして一度衝撃波を出したときの感覚で力を込めた
「ハァッ!」
俺が力を込めてみると一瞬にして魔水晶が破裂してしまった
「うわっ!銀貨5枚で高かったのに…」
俺はさっきの買い物で硬貨を使い果たしてしまった、その場で落ち込んでいると店からカンナギが出てきた
「おーい!魔水晶買ったか?」
俺はさっき起きたことをカンナギに話した
「…ということで任務に行きませんか?」
カンナギは頭を抱えてため息を付いた
「わかった、付き合うよ」
俺とカンナギはお金稼ぎのためにギルドへ向かった。
「近場に出来たゴブリン基地を撤去してほしい…これ良いんじゃないか?」
俺は掲示板を見ながらなんとかなりそうな任務を探していた
「ランクE、受けれないことはないな、これにしよう」
カンナギは依頼書をとって受付で任務を受注した
「門から東に700m先、思ったより近いな」
俺達は受付嬢から印のつけられた地図を渡されて門の前に立っていた
「さっさと行くぞヨウタ」
カンナギはさっきから少し不機嫌だ
「なんでそんなに起こってるんだ?」
俺はカンナギに怒ってる理由を聞いてみた
「魔水晶を壊しさえしなければこんなことには…私の説明無しで勝手にするからだ」
カンナギは腕を組んで頬を膨らませていた
「ご、ごめんよ…」
カンナギはもう一度地図を確認してから「行くぞ」と言い歩き始めた。
数分後…
「あれか?」
基地らしき物を見つけてカンナギに問いかける
「あぁ、場所的にも間違いない」
基地の周りにはゴブリンが徘徊している
「うわぁ量多いな」
目に見えているだけでも20はいるだろう
「一瞬で片付ける!」
そう言ってカンナギは基地へと走り出した
「ゴブッ?」
「ゴブブッ!」
カンナギ姿を捉えたゴブリン達は一斉に攻撃を仕掛ける
「はぁぁぁぁぁ!」
カンナギは剣を両手で支え構える、次第に剣が炎の覇気を帯びていく
「フレイムトルネード!!」
技の名前を叫びながら剣で空気を斜めに切り裂く、すると炎を纏った台風がゴブリン基地に襲いかかる
「ゴブゥゥゥゥ!」
ゴブリン達の叫び声と同時に次々と台風に巻き込まれていく
「すげぇ…もう基地崩壊した…」
カンナギは剣を鞘に収め、こっちを見て親指を立てながら微笑んだ
それから俺とカンナギはゴブリンの棍棒を回収して来た道を引き返す、気づけば夕方になっていた
「なぁカンナギ、あの技すげぇな」
俺は目を輝かせてそう言うとカンナギは少し照れて笑った
「ありがとう、でもヨウタも出来るようになるんじゃないか?」
出来るようになる…か…
「どうだろ…俺があんな技撃てるかな」
もちろんいつか撃てるようになればいいがその道は果てしないだろう
「私は魔王を倒すためにヨウタについて行った、でもそれだけじゃないぞ?」
カンナギはポケットから赤色に光る鉱石を取り出した
「魔道具店で売っている成長の石だ、持っていると成長が少し早くなる効果がある」
俺が手を出すとカンナギは石を俺の手に乗せた
「ありがとう」
俺は思い出したようにポケットを探り緑色に光る石をカンナギに渡した
「これ、俺からのプレゼントだ」
カンナギは石を数秒見た後、顔を赤らめて言った
「わざとか?知っててこれを私に?」
俺はよくわからないが「…うん」とだけ返しておいた
「そ、そうか…」
カンナギの様子がおかしいが気にしないでおこう
「とにかく!私はもちろん魔王を倒したい、そして魔王の討伐をヨウタにも手伝ってもらいたい」
カンナギによる突然な発言を聞き唖然とする
「だからそれまでにヨウタを強くしてやるから覚悟しろよ」
最初は戸惑ったが少し間を開けて頷いた
「わかった、全力でやるよ」
俺の返事を聞いてカンナギは嬉しそうに笑った
「じゃあ明日は一日中特訓だな」
カンナギは楽しそうにステップを踏んだ
「街についたな」
しばらく話しながら歩き門についた、もう一度街に入りカンナギと分かれて魔道具店に入店する
「すみません、聞きたいことがあって…」
奥から店主が現れる
「あ?どうしたんだ?」
俺は緑色に光る石を指さした
「あれって何の効果があるんですか?」
店員さんは石を手に持って俺に言う
「これは普通の追加効果石とは違って気持ちを遠回しに伝えるための石だ、この石の場合は恋愛面で気になる人に渡すものだ、よく見ると『好』の文字が彫られている」
俺の思考は停止した
「ありがとう…ございます…」
俺は店を出て倒れ込む
「やっちまったぁぁぁぁ!!」
俺はその日、気まずくて宿には帰れず任務の報酬金で別の宿を取った、だが少し気がかりだった…あのとき顔を赤くしたのは?怒っていた?俺には女子の気持ちはわからないから倒れ込むように寝むるのだった
どうでしたか?やっぱり変ですよね…アドバイスいただけると嬉しいです、次回楽しみにしててください!!




